SONOR Phonic Beech Converted 16BD
フォニックの80年代のキットを持っている。しかーし、キックが20インチで大きく重いため、稼働する機会が無い。そこで、小径のキックを作ってみた。
材料は以下。
1) SONOR Phonic フロアタム 16x16 eBayで中古を購入
2) SONOR Phonic コンサートタム 13x9 eBayで中古を購入 タムマウントのみ使用
3) 16インチのウッドフープ US Amazonから海外転送
4) MAPEXのウッドフープ用フック 中古のセットから
5) Pearl ラグに入れるナットと中古ボルト 5.8mm
6) Pearl キック用のライザー BT-3というマウントと足
7) Gibraltarのキック用レッグ US Amazonから海外転送
8) Gibraltarのタムホルダー US Amazonから海外転送
9) REMO ヘッド US Amazonから海外転送
10) ローズウッド木目の壁紙 サンゲツ・リアテック
材料が揃ったので作業にかかる。
1) SONOR Phonic フロアタムを切る
まずパーツを外し、カバリングをべりっとはがした。全面接着だが、割と簡単にはがれる。そして電動丸鋸でがーっと切る。前回はバスウッドなので柔らかくて楽勝だったが、ビーチ9mmだとそれなりに硬いね。
深さは12インチくらい欲しいなと思ったが、ラグやレッグホルダーの穴位置を考えて、11インチとした。これだと、エクストラホール(余分な穴)は内蔵ミュートのところだけ。これはウッドパテでふさいだ。
2) エッジを切る
エッジを半丸やすりでぎこぎこと削る。前回はバスウッドだったので、あっというまだったが、ビーチは硬く、それと接着剤も硬いのかな、けっこう大変だった。ああ疲れた。だいたい45度のエッジが切れた。これで16x11の胴が完成した。
3) フープにペダルの逃げをつくる
半丸やすりでぎこぎこ削った。
4) クリアを吹く
胴とフープにクリアを吹く。ホームセンターで買ったクリアのアクリルスプレー。
5) パーツの穴開け
キックの場合フックなので、ラグの位置があんまり正確にでなくても大丈夫。気楽。タムマウントの穴開けがちょっと大変。BT-3の穴開けは慣れた。
6) 木目の壁紙を貼る
サンゲツのリアテック、リアルウッドシリーズなので、かなり木っぽい。ちょっと高いけどね。
7) パーツ洗浄
バスマジックリンで洗浄後、クレ・スーパーポリメイトでコーティング。
8) パーツを組む
今回の特筆点はフックだ。SONOR純正を20のキックから借用することも考えたが、その場合はラグの位置がエッジから遠いため、ラグを移動しなければならない。なので、今回はSONORのラグにPearlのラグナットを入れるという大胆な作戦に出た。これでMAPEXの中古フックが使えるし、ボルトも手持ちの角頭ボルトでいける。ここが今回のポイント。
タムホルダーだが、70年代のフォニックはキック側もタム側も径は3/4インチだった。そして80年代はキック側が1・1/2インチと太くなる。20のキックには1・1/2のマウントが付いており、これに使えるタムホルダーは持っている。しかし、このキックのマウントは入手が困難だ。なので、コンサートタムから外したマウントを使い、3/4と3/4のタムホルダーとした。コンサートタムは、16のフロアをeBayで買ったら、出品者が$50でどうかというのでついでに買ったものだ。このタムホルダーは、70年代のビンテージかジブラルタルの新品が考えられるが、後者を購入した。
レッグは、ホルダーはフロアタムのレッグホルダーを流用し、足はジブラルタルの簡易型レッグとした。
9) ヘッドを張る
タムを含め、打面は REMO SUEDE BLACK Ambassdor、裏面は REMO EBONY のタムはAmbassador、キックはBD。これは日本では売ってない。今回はREMO CSをやめてみたのだが、ただのコーテッドだとつまんないので、これにしてみた。日本ではレア。ミュートはレモ製バナナ型のマッフリング・システムを使った。
では、インダルス・ドリームで使ってみましょう。うん。よくわかんないけど、使える。
SONOR Phonic Converted 16BD
(ソナー・フォニック 16インチ 改造バスドラム)
サイズ: 16x11
シェル: ビーチ9mm
カラー: サンゲツ ローズウッド
フープ: メイプル
ヘッド: レモ・ブラック・スエード・BD / レモ・エボニー・BD
年式: 70〜80年代
キック