50年代までは、メタルのスネアといえば材質はブラスだった。コストダウンと新しい音を求め、シームレス・アルミシェルのアクロライトが、62年にラディックからデビューした。その2年後、このアルミ合金にクロムメッキを施した「ラディアロイ」シェルのLM400シリーズが発売された。
名器LM400との違いは、胴のメッキとテンション数だ。アクロライトは8テンションだが、LM400は10だ。
こいつは60年代のアクロライトだ。いわゆるキーストンバッジというエンブレムが付いている。スイッチは現行のP-85に交換してある。ミュートはバットタイプレバーのものだ。
音は比較的倍音が少なく、おとなしめだ。アルミの減衰の速さが要因か。まとまりやすく、使いやすい。パワー感は少なめだけどね。
現在のアクロライト(LM404)は、アルミシェルに黒ラメの塗装だ。こちらも持っていたことがあるが、傾向は似ておりなかなかいい。
安く出ていたら買ってもいいんじゃないかな。しかしながら、このアクロライトって、相場がよくわからない。とてつもなく高かったり安かったり。どうしてなんでしょうね。
Ludwig Acrolite 60's Snare
(ラディック アクロライト スネア)
サイズ: 14×5
シェル: アルミ シームレス
カラー: アルミ
フープ: トリプルフランジ 8テンション
スイッチ: 片側調整 P-85
スナッピー: パール ノーメッキ 内面当たり20本
ヘッド: 打面 レモ・コーテッド・アンバサダー
裏面 ラディック・スネアサイド
年式: 60年代
追記:
売却されました