国産、もとい、国内メーカーの主力スネアって、中古だと2まんえんくらいになるんだよね。衝動が押さえきれないワタクシ。
ということで、また買ってしまった。
ビヨンド・シマノは、愛知県の島野一郎氏が興したガレージ・メーカー(失礼)だ。愛知って楽器関連の会社が多いね。タマ、サカエ楽器(ヤマハドラムは総てここのOEM)、タカミネ、ヤイリ、寺田楽器(アコギのOEM)、松岡(クラシックギター)、キクタニ(ケースとか)、スズキ、などなど。パールの工場が台湾に移転しているから、国産ドラムのほとんどは愛知で作られている、のかな。
現在、島野氏はメイペックス(MAPEX)、アクシス、エイヨットなどの代理店をやっている。
90年代にビヨンド・シマノというブランドで、スネアやヘッドの販売が開始された。最初に出たのは、ワタクシの記憶だとビーチ材のシェルで、中に十字のバーが入ったモノだ。外装は当時すたれていたセルロイドっぽいカバリングで、ちょっと欲しかった記憶がある。また、クロム製(クロムメッキ?)のスネアサイド・ヘッドがあり、ワタクシも試したのだがレモとそれほど変わらなかった。その後、メイプルなどのスネアを出していたが、あまり売れなかったのかあまり名前を聞かなくなったが、最近になってまた見かけるようになった。
某ドラムショップで購入したこのスネア、シェルは薄目のメイプルだ。USA製ということなので、ケラーかどっかのOEMだろう。フープはプレスの2.3mmで、テンションは10本。ラグはちょっとソナーのフォニックに似ている。スイッチはダイキャストの重いモノだ。スナッピーは、パールかな。うんちく系ショップなので、ちゃんとメンテしてあるね。グリスアップもされてるし。でも、ばらすのがワタクシだ。
はい。ばれました。ラグを止めるネジにワッシャーが2枚入っている。1枚はスペーサーだな。ちょっといただけない。ラグの内部構造はソナー・フォニックと同様の、上下のナットの間にスプリングが入るという大昔のタイプだ。いつものように、シェルのコーティングはブリス、金属部品にはクレ・スーパーポリメイト。各部をグリスアップ。エッジにはろうを塗布。はいできあがり。
では叩いてみましょう。あー。なんかフツー。
Beyond Shimano Flamed Maple Snare BS1055F
(ビヨンド・シマノ フレイム・メイプル・スネア)
サイズ: 14×5.5
シェル: メイプル 5プライ 6mm
カラー: フレイム・メイプル ワインレッド・ラッカー
フープ: スチール・プレス 2.3mm 10テンション
スイッチ: 両側調整
スナッピー: 20本 メッキ 内面当たり
ヘッド: 打面 レモ・コーテッド・アンバサダー
裏面 レモ・スネアサイド
年式: 00年代
とらとら。