ある時期、友人がペダルを探しており、ベルトドライブがいいのではというハナシをしていた。そのころ使っていたペダルは、DW-5002Tだった。こいつはチェーンとカムのラッシュ音が気になるんだよね。もう10年近く使ってるし、たまには換えてもいいかなと思い始めた。
世の中には山ほどのペダルがある。選ぶのはなかなかめんどくさい。過去に使ってきたツインペダルは、パールの初代チェーンドライブのツインペダル、TAMAの初代アイアンコブラ、ときてDWに至っていた。DTXにはパールのエリミネータが付いているが、これはちょっと重いという印象がある。だいたい、国産のトップ機は調整が多くてめんどくさい。また、ヤマハからダイレクトドライブ式ペダルが出て、評判になったことがあったが、試奏してもピンとは来なかった。
ヤマ派な私はちょっと安めのDFP8110を選んで試奏してみた。ん、なかなかいいんじゃない。で、買ってしまった。ベルトドライブで、右ペダルはアンダープレートがない。軽いし安定度もこんなもんでいい。調整箇所も少ないのでセッティングがらくちん。
バネの設定はかなり弱めなので、ゲイトウェイのスプリングにしてみた。なかなかよいね。また、ビーターはドラマガの記事を参考にしてBT-912に変更した。
他にユーザーを見たことがないが、なかなかいい。名器FP-720(ちなみに、初めて買ったペダルはFP-702で、720のマイナーチェンジ前)に通ずるところもある。おすすめです。
ついでに、ツインペダルに関するエピソードをひとつ。
学生時代のある日のことだ。某軽音の部室で、同期のMが米国版ドラム・マガジンの小さい広告を指さして話しかけてきた。「こんなもんがあるでー。あほみたいやろ。」「あ、ホントだ。ばかばかしいねー。」「わはは。」「わははは。」
これは、DWが83年に発売したツインペダルの広告だった。左足から棒をのばして右のキックを叩くなんて、お笑いぐさだったのだ、当時は。ところが、ほんの5年で常識的なツールとして普及してしまった。
10年後は、すべてのドラマーがデュアリストを使っているに違いない。