ドラム

YAMAHA DP series snare DSD045

 2000年頃に売っていた、「DP」っていうヤマハの最廉価セットに付属していたスネアだ。パーツはその頃のバーチとかと共通。胴はフィリピン・マホガニーということになっているが、これはレッド・ラワンの別称だ。フィリピン原産のやすーい南洋材で、昔からベニヤと呼ばれる合板に使われている。生産はインドネシア・ヤマハだ。

 しかしながら、材の値段と音が比例するってのは、おかしいよね。材の値段は希少性で決まるから、それと音とは基本的に関係ない。そんなロジックでいってみるのであった。

 まず、パーツを外して胴のカバリングをはがす。あー、塗装してないね。さすが、最廉価。軽くクリアラッカーで塗装。エッジをサンドペーパーで仕上げ、ローズウッドの壁紙を貼る。ソナーみたいでしょ。
 パーツは洗浄、スーパーポリメイトでコーティング、グリスアップ、くみ上げ。エアベントは、US通販で昔買った物。ヘッドはレモのコーテッド・アンバサダーとスネアサイドの定番。仕上げにムーンジェルを貼ってできあがり。

 では叩いてみましょう。ちょっと柔らかい材っぽいかな。高域の倍音が控えめで、減衰が早い。でも、ポプラなんかよりずっと高域は出る。

 まあ、十分使えるカンジです。
 
YAMAHA DP series DSD045
  (ヤマハ DP シリーズ スネア)
 サイズ:   14×5.5
 シェル:   フィリピン・マホガニー 7プライ 8mm
 カラー:   ローズウッド(サンゲツ・リアテック)
 フープ:   スチール 1.6mm 8テンション
 スイッチ:  片側調性
 スナッピー: パール ノーメッキ 20本 内面当たり
 ヘッド:   レモ コーテッド・アンバサダー / スネアサイド
 年式:    00年頃

banner
Last Update : 2002/06/11