2000年頃に売っていた、「DP」っていうヤマハの最廉価セットに付属していたスネアだ。パーツはその頃のバーチとかと共通。胴はフィリピン・マホガニーということになっているが、これはレッド・ラワンの別称だ。フィリピン原産のやすーい南洋材で、昔からベニヤと呼ばれる合板に使われている。生産はインドネシア・ヤマハだ。
しかしながら、材の値段と音が比例するってのは、おかしいよね。材の値段は希少性で決まるから、それと音とは基本的に関係ない。そんなロジックでいってみるのであった。
まず、パーツを外して胴のカバリングをはがす。あー、塗装してないね。さすが、最廉価。軽くクリアラッカーで塗装。エッジをサンドペーパーで仕上げ、ローズウッドの壁紙を貼る。ソナーみたいでしょ。
パーツは洗浄、スーパーポリメイトでコーティング、グリスアップ、くみ上げ。エアベントは、US通販で昔買った物。ヘッドはレモのコーテッド・アンバサダーとスネアサイドの定番。仕上げにムーンジェルを貼ってできあがり。
では叩いてみましょう。ちょっと柔らかい材っぽいかな。高域の倍音が控えめで、減衰が早い。でも、ポプラなんかよりずっと高域は出る。
まあ、十分使えるカンジです。
YAMAHA DP series DSD045
(ヤマハ DP シリーズ スネア)
サイズ: 14×5.5
シェル: フィリピン・マホガニー 7プライ 8mm
カラー: ローズウッド(サンゲツ・リアテック)
フープ: スチール 1.6mm 8テンション
スイッチ: 片側調性
スナッピー: パール ノーメッキ 20本 内面当たり
ヘッド: レモ コーテッド・アンバサダー / スネアサイド
年式: 00年頃