グレッチのビンテージが結構いいというハナシなので、買ってみた。それも4105と2台。。。なお、以前4160と4108を持っていたことがある。
手に入れた4157の特徴は、スイッチがマイクロセンシティブ、バットが調整できるタイプ、内面が銀色塗装、ラベル無し、チューニングキーのホルダー無し、というとことだ。
内面の銀色塗装は54年からで、内面にラベルが貼られるようになったのは62年だそうだ。
50年代の胴は、メイプル/ガムウッド/メイプルの3プライで、後にメイプル+ポプラかメイプル+ガムウッドの6プライとなり、60年代はスイッチがライトニングになり、胴もオールメイプルの6プライとのことだ。エッジを観察したが、場所によって結構色味が違い、どの層も割と近い色で判別できない。おそらく、メイプルとポプラ、もしくはガムウッドのようだ。
マイクロセンシティブ・スイッチ(ストレーナー)は、画像のようなパーツで構成されており、3mmくらいの小さな金属球を板バネで押さえ、溝で位置決めをする。よく考えられているが、それなりに摩耗するだろうなというカンジ。調整をちゃんとしないとうまく動かないという記事もあるが、摩滅でダメになりそうな構造だ。
ラグは伝統のスプリングラグ。これはスプリングが音を出す。古いソナーはウレタンでミュートしているが、劣化でボロボロになってしまう。私の場合、職業的信頼性から、シンサレートを丸めて使っている。
パーツを洗浄。シェアラスターの、ゼロウォータードロップでシェルとラグをコーティング。その他はクレ・スーパーポリメイト。グリスアップ、組み上げ。エッジにはロウを塗り、ヘッドはレモのコーテッド・アンバサダーと、レモスネアサイド。スナッピーは購入時にはグレッチ伝統の42本が付いていたが、もっさりするのでルックス的にバランスは悪いがピュアサウンドを選択。ミュートは百均の転倒防止ジェル。はいできあがり。
では叩いてみましょう。剛性が低い胴に、ダイキャストフープってカンジの音だ。比較的クローズな締まった音で、高域は少ない。スナッピーの反応もゆったり気味だ。きっと自分の好みだと、プレスフープの方がいいんじゃないかな。
Gretsch Name Band Model 4157 1950-60's Round Budge
(グレッチ 4157 ウッド スネア)
シェル: メイプル + ポプラ 8mm 6プライ
外装: ミッドナイト・ブルー・パール カバリング
サイズ: 14×5.5
フープ: ダイキャスト 8テンション
スイッチ: マイクロセンシティブ 両側調整 スローオフ
スナッピー: ピュアサウンド 20本 CPS1420
ヘッド: レモ コーテッド・アンバサダー / スネアサイド
年式: 1960年前後
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