このキットを作った動機は複合的である。
1) 東京ジャズ2020で大西順子(敬称略)のライブが配信された。場所は大西の自宅のようだった。ドラムは吉良創太(敬称略)だったが、使っていたキックが改造品と思われる、シングルヘッドの薄っぺらいものだった。まあ、それなりに音は出る。で、薄っぺらだからコンパクト。ジャズ研のセッションならこんなのでいいかも。ということで、これを作ってみようかと思った。
2) 子供用のキットをV-Drumsで組んだのだが、防音室に入っているのでアコースティックでもいいかと思った。そこで、まず10インチのスネアを買った。これのスタンドが問題だった。ヤマハの12インチ用スタンドを買ってみたが、位置が高すぎる。なんか無いかなと探していて気がついたのが、サウンドハウスのジュニアキットのスネアスタンドだった。また、このキットのシンバルスタンドは超軽量ということで、どこかのマニアサイトに掲載されていた。なんだかんだで2本入手した。
3) 某オークションで、子供のマーチング用の10インチスネアと12インチのタムが出品されていた。パール製。これ、タムとフロアに改造できそうだな。
ということで、パールVision Maple VMXのフロアと、サウンドハウスのジュニアキット、10と12インチの子供用スネアを某オークションで入手した。
まず、フロアの部品を外して電動丸のこで切断した。以前、ソナーのフロアを切った時は、結構うまくいったのだが、今回は一発目を失敗した。シングルヘッドなので、もう1トライできる。こちらを慎重に作業してなんとかなった。切断面には軽くクリアを吹いた。
次に、タムとフロアタムだが、まずカバリングを剥がす。12はそのまま使い、10は深さを7インチから6インチにカット。木工ヤスリでエッジを切ってクリアを吹く。タムホルダーのブラケットは、パールのリズムトラベラーのもの。フロアタムのレッグブラケットはタマ。
外装はすべて、サンゲツのブビンガ。はいできあがり。
キックは結構ちゃんとした音が出る。小さい店のジャズライブで十分使えそうだ。タムとフロアは、まあ、こんなもんだよね。
合わせるスネアは、ラディックの10インチ。ハイハットは、ジルジャンのスペシャルレコーディング12インチ。
ということで、ジュニアのレッスンに活用している。
Junior Kit
(ジュニア・キット)
シェル:
キック メイプル 8プライ
タム、フロア ウッド
カラー:
サンゲツ・リアテック ブビンガ
フープ:
スチール・トリプル・フランジ 1.6mm
サイズ:
キック 16×4
タム 10×6
フロアタム 12×8
ヘッド:
キック レモ・パワーストローク3・コーテッド
タム、フロア レモ・コーテッド・エンペラー / レモ・クリア