ドラム

Ludwig Speed King Pedal

 世界3大ヴィンテージペダル(私が決めた)のひとつ、スピードキングだ。

 私がこれを買うとは。。。昔はこれがイヤだった。セッションなんかでペダルがこれだとガッカリしたものだ。しかしながら、ある日なんとなく買ってしまった。

 とりあえずバネを弱くして踏んでみる。あれ、思ったより踏めるな。技量が上がったのか置いてあるのがひどかったのか。

 年代によって仕様がころころ変わっているらしい。入手したのは「Ludwig CHICAGO」で「ロングフィン」ということなどから、1970〜72年のものらしい。

 通常はバラすのだが、いろんなサイトを見てみるとベアリングのところにキャップがあって、それが外しづらいらしい。いろいろ考えたが、バラすのはあきらめて洗浄は灯油どぶ漬けにしてみた。

 それでも外せるところは外したい。灯油に漬けていたのだが、フレーム内のロッドが出てこない。なので、ゴムハンマーでフレームの上端を叩いてみたのだが、なんと、ベアリングのキャップが外れるではないか。同様にしてベアリングも外れた。

 ということで、みなさん、ゴムハンマーがあればベアリングはバラせますよ。

 機構だが、ビーターが動くとビーターを保持しているシャフトが回転し、その先端にあるカムがスプリングの付いたロッドを押す。一番下の画像がそのカムだ。エンジンのバルブ駆動みたいなカンジだ。しかし、そのカムが小さいので、ストロークが非常に小さい。ストロークが小さいので、当然バネは固くないと反力が出ない。これで駆動するのは設計的にムリがあるよな。でもそれなりに動くのがえらい。

 で、結局洗浄はパーツクリーナーでやった。これは古いグリスが良く落ちる。そして再組なのだが、グリスの量で悩んだ。大量のグリスを封入するのか、それともフツーのペダル程度のグリスとするか。グリスが多いと、粘性抵抗が大きそうだ。軽さを考えて、ここはフツーのペダル+α程度のクリス量とした。なんかあったら、またバラせばいいもんね。

 またアンダープレートに貼ってあるべきウレタンは無くなっていたので、ホームセンターで買ってきて貼った。はい、できあがり。

 では、踏んでみましょう。ああ。いいんじゃない。これで苦手意識は無くなったぜ。

Ludwig Speed King Pedal
 (ラディック スピード・キング ペダル)
 タイプ; シングルペダル
 ドライブ:スチールプレートによるダイレクトドライブ
 バネ:  フレーム内蔵スプリング(2本)
 連結:  フレームとペダルのヒール部の固定は、細いプレート

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Last Update : 2002/01/16