マスターワークスは、2002年にイスタンブールからのスピンアウト組が興した工房だ。昔ながらの古い釜や旋盤などの設備を使っているとか。
そこのKクローンが、このジャズマスターシリーズだ。
材料はB25アロイ(錫25%、銅75%)ってことなので、B20を使うことが多い他社よりは、錫が多めか。その割に色は黄色っぽいな。シェイプはフラットで、ベルはもっこり。レイシングは、細かいのと約1cmおきの太いのとが混在するという、パイステのトラディショナルみたいなカンジだ。
音はといえば、ピッチは低めだが低域はあまりでない。ボスフォラスのマスターや、パイステのトラディショナルに似ている。倍音はあまり複雑でなく、若干トラッシー。単体では倍音が少ないかと思ったが、使ってみるとまずまずいける。しかしながら、ハードに演奏すると暴れる。
メインのライドとするには、かなり繊細な演奏が必要だ。左に置いて、クラッシュ兼サブライドってカンジがいいかな。
Masterwork Jazz Master Crash Ride 20
(マスターワーク ジャズマスター クラッシュライド)
仕上げ: ハンド・ハンマリング
レイシングあり
サイズ: 20インチ
厚さ: ミディアム・シンくらい (Medium Thin)
重量: 1.9kg
年代: 2000年代