PDPはDWのサブブランドで、中国製だ。10年前にもメイプルフープのスネアを買ったことがある。ちょっと詰めが甘いカンジはあるけど、十分使える製品だ。
その昔、OCDPというメーカーがちょっとだけ台頭したことがある。ここの売りが厚胴スネアだった。パールもリファレンスというシリーズのスネアを厚胴で出した。しかし、あまり一般的にはならなかったようで、OCDPの製品や厚胴スネアを見ることは少なくなった。
という時にPDPから出た厚胴スネアがこれだ。商品企画から製品化が遅れたのか、なんかタイミング遅れ感がある。
でも、安いのね。
胴は14プライのメイプルを2プライずつのブビンガで挟んだものだ。内外装のブビンガはむちゃむちゃ薄い。最近のレスポールのトラ目メイプルみたい。気になるのが、エッジの部分が無塗装だということだ。結構面積が大きいもんね。なにかで塗装するか悩んだが、気休めにオレンジオイルを塗ってよしとした。こういうとこの詰めが甘いよね。また、スネアベッドの加工は無い。確かリファレンスにも無かったと思うが、厚胴って無いのが標準なのかね。
次に、パーツのネジを増し締め。木はそれなりにやせるので、新品でもトルクダウンしていることがよくある。こいつも、スイッチとバットのネジがかなり緩んでいた。みなさんもドラムを買ったら、ネジは確認しましょう。
メッキ部にコーティングを施し、テンションボルトはワッシャーをプラスチックに交換し、グリスアップ。こいつのボルトはトゥルーピッチという、フツーのよりピッチが細かいDW特有のものだ。来たときにはみょーに渋かったが、グリスアップすればフツーに回る。こういうとこが甘いよねと繰り返してみる。スイッチもグリスアップ。スナッピーはノーメッキで、プレートはコパーというそれなりに凝った仕様だ。なのでそのままとし、紐をパールに交換。エッジにロウを塗り、組んでおしまい。
では叩いてみましょう。倍音を切るのに、100均で売っている靴ずれ防止のパッドを貼付。お。結構音量は出るな。スナッピーの反応もいいカンジ。十分使えそうだ。
重量は4.9kg。ちょっと重いなあ。これがネックかも知れない、って買う前からわかっていたことだが。。。
ということで、手放してしまったのだった。
PDP (Pacific Drums and Percussion) 18-ply Limited Edition Bubinga Snare PDSX5514BMBM
(PDP リミテッド・エディション ブビンガ・メイプル スネア)
サイズ: 14x5.5
シェル: 2プライ・ブビンガ + 14プライ・メイプル + 2プライブビンガ 16mm
カラー: ナチュラル・マット・サテン・ラッカー
フープ: スチール・プレス トリプルフランジ 2.5mm 10テンション
ボルト: トゥルーピッチ
スイッチ: MAG スローオフ
スナッピー: ノーメッキ 20本 内面当たり
ヘッド: 打面 DW・コーテッド・アンバサダー
裏面 DW・スネアサイド
年式: 16年