ドラム

Paiste Formula 602 Flat Ride 20 (60's)

 フラット・ライドをトレードマークにしようかなとも思っている。同じくフラット使いの小山太郎さん直系だし、現在では少数派なので個性も出るかと。

 小山さんが大事にしているのが、パイステ・フォーミュラ602のフラット・ライドだ。ロイ・ヘインズが来日公演で使ったものだとか。またジャック・ディジョネットも、80年頃はパイステのエンドーサーで、ライドは602のフラット・ライドだった。例えばリッチー・バイラークの「エルム」を聴いてちょうだい。個人的にはこの時代のジャックが一番好きだ。

 そんなわけなので、ワタクシも602のフラットを狙っていた。たまたま入手できたのがこれだ。60年代のシリアル無し。ウェイトはミディアム。

パイステシンバル シリアルナンバーと製造年
 6桁のシリアルのみ: 70年代
 6桁のシリアル+PAISTE打刻: 80年代
 6桁のシリアル+pAisTe打刻: 90年代中まで
  6桁シリアルは、最初の1桁が製造年(例:6*****+PAISTE打刻 = 86年)
 8桁のシリアル
  最初の2桁が製造年(例:98****** = 98年)

 ピッチが高く、高次の倍音が多い。いわゆる昔のフラット・ライドなカンジ。現在のイスタンブールより、ずいぶんブライトだ。80年頃のジャックのイメージに近い。ここ一発の音圧も出るし、なかなかいいカンジだ。

 このシンバル、多くの人から「いい音だね」って言われる。特に、ドラマー以外のヒトから。ドラマーが好むようなダークな音って、他の楽器のヒトはいいと思わないのかも知れない。定例のライブで違うライドを持っていったら、あれ今日は違うじゃない、って言われたコトもあり、であればこれを使っていこうかなと。

 しかしながら、2011年のウインターNAMMで再生産されることが発表され、リイシューを購入した。なので、今後はリイシューをライブでは使ってこの60'sは大事にしまっておこうかと。

 フラット・ライドって、使ってるヒトは少ないけど、試してみて。

Paiste Formula 602 Flat Ride 20 (60's)
 (パイステ フォーミュラ 602 フラット・ライド 60's)
 仕上げ: ハンド・ハンマリング
      レイシングあり
 サイズ: 20インチ
 厚さ:  ミディアム (Medium)
 重量:  2.2kg
 年代:  60年代

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Last Update : 2006/08/23