ちょいとばかりヴィンテージ熱が出て、1920年代のスネア、ラディックのユーバーサルを手に入れた。こいつは6テンションなので、やっぱり8テンションが欲しいが、とても高い。なので、ブラス胴、チューブラグ、シングルフランジ・フープで8テンションというのをカスタムしちゃおうと考えていた。
そんな矢先に転がっていたのがこれだ。ドラムのパーツって、個別に買うと高い。パールのチューブラグは2せんえんくらい。このスネアにはそのチューブラグが10個も付いていて、パーツ代より安い。そんなわけで部品取りでもいいかなと買ってみた。
はい、いらっしゃいました。ブラス、ブロンズ、コパーなどの胴は、腐食防止にクリアが吹かれていることが多い。フォスファーブロンズ製のこれもそうされているが、クリアの内部に腐食が出始めている。これは対応するのが困難だ。どうしようかと思っていたら、トランペッターの友人がFacebookで、トランペットの表面処理を紹介していた。あ、これだと思ってやってみた。
まず、クリアをはがさなければならない。友人にサンドブラストをお願いしようかと思ったが、サンドペーパーでしこしこと削ってみた。番手を変えてすりすりする。はい、結構たいへんでした。
次に、ブラス・ブラックでの処理に移る。取説が無いのでYouTubeで検索して勉強した。なるほど、こんなカンジね。で、作業に移る。みるみるうちに黒くなっていくのだった。はい、こんなもんかな。
次に、ラディックのユーバーサルと同様にシングルフランジ・フープにしようかと考えた。しかーし、USのネット通販でみてみると、フープとフックで180ドルもする。そこで、パールのシングルフランジ・フープを入手した。しかし、これってフランジがあるよね。ダブルフランジじゃないの?
あとは組むだけ。いつものようにパーツを洗浄、シュアラスター・ゼロウォータードロップでコーティング、グリスアップ。スネアサイドは、最近ネットで評判のシライにしてみた。はいできあがり。
では叩いてみましょう。あー。ブラスより硬いカンジだけど、ちょっと柔らかい金属、的なフィーリング。アタックが柔らかく、高域がマイルド。
まあ、使っていってみましょうか。
Pearl SensiTone Phosphor Bronze Snare STC-1455PB
(パール センシトーン フォスファーブロンズ スネア)
サイズ: 14×5 1/2
シェル: フォスファーブロンズ 1.2mm
フープ: スチール シングルフランジ
スイッチ: 片側調整
ヘッド: 打面 レモ・コーテッド・アンバサダー
裏面 レモ・スネアサイド
スナッピー: パール ノーメッキ 20本 内面当たり
スネアサイドはシライ。