ソナーの最高峰はSQ2だ。完全受注生産で、好きな仕様が選べる。しかーし、ハードルはとても高い。準最高峰の「ProLite」ですらかなりの価格だ。SQ2はその上に定価が無く、コンフィギュレーションと呼ばれる仕様の選択作業を終えないと値段がわからない。きっと買うことはないんだろうなと思っていた。

　というわけで、SQ2に吊しは無い。しかしながら、ソナーのスネアはクラシックでも大人気だそうで、コマキ楽器はクラシック奏者が買ってくれそうな仕様でオーダーをかけ、国内の楽器店に卸している。

　Phonic の D515はクラシックでも人気機種なのだそうだが、その仕様でコマキ楽器がオーダーをかけたのが、このスネアだ。ビーチの厚いシェルにローズウッドの外装。まさにソナーってカンジでワタクシ好み。中古で転がっていたので、ついつい買ってしまった。

　クラシック用ということではあるが、もちろんLMでもいける。LM用だとスナッピーは24本だが、こいつは18本。違いはそのくらいでしょう。また、現行機とはスイッチが異なっている。

　いつものようにバラシ、脱脂、洗浄、磨き、グリスアップ、コーティング、はいできあがり。

　では、叩いてみましょう。

　ダイキャスト・フープなのに、かなりオープンに鳴ってくる。ムーンジェルでちょっと押さえれば、いいカンジ。

　あー、いいわ。

SONOR SQ2 SQ-1405SD-EHI-PA
　　（ソナー　SQ2 ビーチ・ヘビー）
　シェル：　　　ビーチ 8mm　12プライ
　内外装：　　　ローズウッド（PA）
　サイズ：　　　14×5
　ラグ：　　　　SQ2ラグ（チューン・セーフ内蔵）
　フープ：　　　アーティスト・ダイキャスト / 10テンション
　スイッチ：　　両側調整　スローオフ
　スナッピー：　ソナー スチール 18本　SN-SW1418S
　ヘッド：　　　レモ コーテッド・アンバサダー / スネアサイド
　年式：　　　　2012年

　ちなみに、型番の「PA」はパリサンドル。インディアン・ローズウッドの通り名だが、日本では「ローズウッド」の名称になっている。アコースティック・ギターだと、パリサンドルでも通るよね。