ビーチは、ドラムの素材としてはあまりポピュラーではない。ビーチ胴で有名なのはソナーで、フォニックやシグネチャーといったトップモデルに使っていた。しかし、時代はメイプルに流れた。いつしかビーチは使われなくなり、ソナーでもフォニックのスネアが日本限定で販売されるのみとなってしまった。そんな中、ヤマハは97年に今まで使っていなかったビーチ材のドラムを、ビーチカスタムとして投入してきた。その後、01年にはビーチカスタム・アブソリュートへと進化したが、08年に生産中止となった。
ソナーはドラマガのインタビューで「ビーチの音はいいが出しても売れないから出さない」と明言していた。とはいえ、SQシリーズで復活している。ま、あんまり売れないんだろうな。
ワタクシはアンチメイプルなので、ビーチ、バーチを好んでいる。とはいえ、メイプルも持ってるけど・・・。
ソニー・エモリーはEW&F、リー・リトナー、スティーリーダンなどのサポートで知られている。とはいえ、それほど有名なドラマーではない。そんな彼のシグネーチャーがこれ。特徴は10mmとぶ厚いビーチの胴だ。なぜにビーチなのか。
ヌーヴォーになる前のビーチカスタム・アブソリュートのスネアを持っていたことがある。こっちの胴は厚さが7.5mm。でも、いまひとつピンと来なかったので処分してしまった。ああ、それなのに買ってしまった。
標準のビーチカスタム・アブソリュートとの違いは、その胴の厚さとフープが亜鉛ダイキャストであること。胴はソナーのフォニックに近いね。
では叩いてみましょう。うーん。うーん。うーん。第一印象はいまひとつ。2時間たつと、ちょっとまとまってきたかも。スナッピーがイマイチかも知れない。換えてみようかな。
現在は友人に長期貸出中だ。
YAMAHA Sonny Emory Signature Snare WSD1455SE
(ヤマハ ソニー・エモリー・シグネーチャー)
サイズ: 14×5.5
シェル: ビーチ 8プライ 10mm
カラー: ナチュラル
ラグ: スモールラグ
フープ: 亜鉛ダイカスト 10テンション
スイッチ: 片側調性
スナッピー: ヤマハ ハイカーボン 25本 内面当たり
ヘッド: 打面 レモ コーテッド・アンバサダー
裏面 レモ スネアサイド
年式: 00年代