ドラム

SONOR Phonic Steel D-506

 先月号のドラマガに、有名ドラマーのスネア紹介という記事があった。名器ラディックの現行アクロライト(A氏所有)が2台載っているね。そのなかの青山純のところにソナーのD-505があった。これはスチール胴なのだが、現在メタルのスネアがいっこもないし、名前が505と愛車と同じなのでいいなあと思っていた。そんなある日、暇つぶしにインターネットで楽器と個人売買で検索していると、ソナーのD-506がひっかかったのである。505と506の違いは胴の深さで、505は5.75インチ、506は6.5インチで、その差は0.75インチ(約19mm)である。ソナー関係のHPによると、デビューは70年代後半で消えたのは最近だから、20年も売られていた長寿製品だ。とりあえずメールを打って詳細を聞くと、リムがプレスの80年代前半の前期型らしい。後期型はリムがダイキャストになり、内蔵ミュートが廃止されている。状態は良いとのことだがハードケースは無いようだ。ホントは505がいいんだけどなあ、これ以上スネアを増やしてもなあ、だいたい青山純みたいな音にしないしなあ、などと2週間ほど逡巡していたが買ってしまった。

 状態は良くきれいで、ばらしと磨きの必要が無いくらいだ。でも磨く私なのだった。リムを外し内蔵ミュートは廃止し、からぶきからぶき。ボルトにグリスを塗布し、胴にワックスをかけて、エッジにロウを塗り、ヘッドをレモ・コーテッド・アンバサダーとスネアサイド・フツーの黄金コンビに交換し、スナッピーのひもをTAMAのケブラー入りに換えて、はいできあがり。

 では、叩いてみましょう。ピッチが低めでミュートが少な目だと、いいねえ、ロックの音。あら、お呼びでないのかな。ピッチが高いと今のところイマイチかな。ミュートは最近常用のガムテープ丸めです。それにしても、スナッピーの調整ねじがゆるむゆるむ。同じスイッチのD-515では、こんなことはなかったのだが。

 チューニングが難しいスネアだった。

SONOR Phonic Steel D-506(ソナー フォニック)
 サイズ:   14×6.5
 シェル:   スチール 0.8mm(シームレス・フェローマンガン・スチール)
 カラー:   クロムメッキ
 フープ:   スチール・プレス 10テンション
 スイッチ:  片側調整 スローオフ
 スナッピー: ソナー オリジナル 24本 内面当たり
 ヘッド:   打面 レモ コーテッド・アンバサダー(JP)
        裏面 レモ スネアサイド
 年式:    80年代

banner
Last Update : 2002/12/18