いわゆる小径セット。ちょっと、はやってるみたい。各メーカーからセットが出てたり、16のフロアタムをキックにするキットが出てたりしてる。
「Sonic Plus」ってのは、ソナーが90年代に展開していた低価格機だ。当時は上級機の「D-series」としてデザイナー、初中級機の「S-series」として「S-Class Maple」と、「Sonic Plus」が展開されていた。ソナーのラインナップは、かなり迷走している。それについてはこちらを参照。
97年、「Sonic Plus」が「Sonic Plus II」に進化し、ジャングル・キットという小径セットが発売された。初級機シリーズとはいえ、当時の国内価格は207,000円(税別)だ。材質は、メイプルにマホガニーが混ざっているという初中級仕様。外装はいわゆるサテン仕上げだが、ソナーではワックスと言うらしい。キックはいわゆるバージンで、タムホルダー・ベースが付いていない。なお、現行のソナーフォース3005のジャングルキットには、タムホルダー・ベースが付いている。タムのマウントは「S-Class」同一の、ラグを使ったフローティング・マウント。フロアとキックの足も、ラグについている。一応は、音に気を使った仕様になっている。
スティーブ・スミスが、ドラマーズ・コレクティブというDVDで、このセットを使っている。ま、胴は市販品と同じではないよね、きっと。タムやフロアのマウントも微妙に違うし。
カスタマイズはキックのフロントヘッドくらいかな。レモのエボニーに、ネット知人に作ってもらったソナーのロゴを貼った。かっこいい。純正のヘッドがかっこわるいんだよね。また、ライドシンバル用のアームがキックの横に付くが、これは廃止。
てなわけで、J's J Planetsのライブで使ってみた。うーん。コーテッドだぞーってな音。中域が出るね。どんどんというメイプル系じゃないカンジ。音量はあまり出ない。しかしながらワタクシ、ジャズドラムの音ってどうあればいいのか、まだイメージがつかめてないんだよね。
ほかの16のセットを手に入れたため、手放した。なかなか良かったけどね。
SONOR Sonic Plus II Jungle Kit
(ソナー ソニック・プラス2 ジャングル・キット)
シェル: バーチ+マホガニー 9プライ 8mm
フープ: スチール・プレス トリプルフランジ 1.6mm
外装: ワックス仕上げ(ワックス・チェリー・レッド)
サイズ:
キック 16×16
タム 10×9 12×10 13×11
ヘッド:
キック レモ パワーストローク3・コーテッド / レモ エボニー
タム レモ コーテッド・アンバサダー / ソナー クリア