ソナー・ライトのジャズキットを、ついに入手した。
ソナーの歴史はこちらを参照。
ライトは83年から95年まで作られていた。当時のフラッグシップはシグネーチャーだが、厚いビーチの胴で非常に重い。そのために、軽いセットをということで開発された。軽量化のためにシェルはかなり薄く、タムで6mm、キックで7mmだ。キックはそれで12プライ。むちゃむちゃ薄いラミネートだ。なお、シグネチャー・シリーズにも、このバーチシェルの外装にブビンガを貼ったものが追加された。名称はライト・シェルで、ビーチの方はヘヴィー・シェルと呼ばれた。
このライト、確かにシェルは軽い。しかし、ハードウェアがいちいち亜鉛ダイキャストなので、結局それなりに重い。ハードウェアも軽量化するべきだったよな。
ではバラシましょう。おお。キレイだ。ネジもキレイだし、ラグの中にウレタンが入ってるんだけど、それが結構原型を留めている。いい環境で育ったんだなあ。
ヘッドは、ます打面をレモのスエード・アンバサダーにした。なんでかっていうと、元々打面にはスエードのエンペラーが張ってあったのね。これがなかなか良さげなんだけど、ちょっとデッドかなということで、アンバサダーにしてみた。
豆知識のコーナー
ソナーヘッドのフィルムの厚さ
ディプロマット 7.5mil
アンバサダー 10mil
エンペラー 7mil の2枚重ね
1mil = 1/1000インチ 1mil = 25.4μm
しかし、スエードは国内で売っていない。なので海外通販にしてみた。なお、裏面は表に合わせて黒いエボニー・アンバサダーとし、これまた海外通販で手に入れた。キックのミュートは、ソナーの帯ミュートだ。はいできあがり。
いえーい。(^^)
SONOR Lite Scandinavian Birch Jazz Kit(ソナー ライト)
シェル: スカンジナビアン・バーチ
9プライ 6mm(タム) 12プライ 7mm(キック)
カラー: スカンジナビアン・バーチ
フープ: スチール・プレス トリプルフランジ 1.6mm
サイズ:
キック 18×15
タム 12×10 13×11
フロアタム 14×15
ヘッド:
レモ・スエード・エボニー / レモ・エボニー・アンバサダー
年代: 85〜92年
この18のキックに価値がある。
おそらく12の1タムで使うことが多いと思われる。