ジャズでスチールのスネアを使っているヒトはほとんどいない。ジーン・クルーパーとかはブラスのクロムメッキ。当時、スチールのスネアはまだ無かった。スチールが出まわるのって70年代くらいからなのね。
以前、ソナーのD454(スチール)が主力だったとき、メタルを使っているのは意外だと、何度か言われたことがある。しかしながら、スチール+8テンション+薄いフープのスネアは割と好き。8テンションだとパーツが少ないから、シェルに装着される質量が小さくなる。それと、薄いフープということもあって、音はオープン目になる。
1980年代、一番安いスネアは、スチール、8テンションの薄いフープ、内面当たりのスナッピー、という仕様だった。上級機は全面当たりのスナッピーを採用していた頃だ。ただし、胴はシームレスだった。ヤマハはSD350M、パールはチャレンジャー、そしてタマはこのスイングスターだ。当時の定価は、どれも1万円台半ばだった。
SD350Mは持っている。2023年はタマがマイブームだったので、タマもいってみた。某オークションで約2せんえんだ。
磨いてみたが、メッキにビッツが残る。その他は、演奏には問題のない状態だ。内蔵ミュートは外し、スナッピーは最近よくつかっているタマの新型。
中高域が意外と出ない。なのでちょっと暗め。音だけ聞いたらウッドだと思うのでは。まあ、フツーに使えるスネアだ。
TAMA Swingstar Steel Snare 6075(タマ スチール スネア)
サイズ: 14×5.5
シェル: スチール・シームレス
フープ: トリプルフランジ 1.6mm 8テンション
スイッチ: 片側調整
スナッピー: タマ 20本 MS20RL14C 内面当たり
ヘッド: レモ・コーテッド・アンバサダー / レモ・スネアサイド
年式: 80年代