08年ヤマハは、アブソリュート系でもシグネチャーでもない、新しいシリーズのスネアを発表した。コンセプト・シリーズと称されており、ヴィンテージ、センシティブ、ラウドの3つのラインナップがある。
ヴィンテージ・コンセプトは、4プライのメイプル胴に6プライのレインフォースを組み合わせている。他社のビンテージ系ドラムだと、レインフォースの適用は常識的になっている。ヤマハとしては、アンドレ・チェッカレリ、スティーブ・ジョーダンのシグネチャー系に続く、3つめの製品だ。フープは1.6mmと薄く、エッジも丸い。もちろんヴィンテージを意識したスペックだが、スイッチもバットも重いダイキャスト製のものが装着されている。また、深さも中途半端な6インチだ。サスティンの短さを協調しているが、ならばなぜに5や5半にしなかったのか。
このスネア、大坂昌彦さんが使っている。ということで、ついつい購入してしまった。色も大坂さんと一緒。ああミーハー。。。
では、バラシでみましょう。シェルはクリアが吹かれていないマットな仕上げなので、蜜蝋ワックスを塗布。金属部品にはクレ・スーパーポリメイト。各部をグリスアップ+増し締め。エッジにはろうを塗布。ボルトにはパールのナイロンワッシャーを追加。はいできあがり。
では叩いてみましょう。まあオープンと言えばオープン。ジャズ向きなのかな。
YAMAHA Vintage Concept snare VSD1460
(ヤマハ ヴィンテージ・コンセプト)
サイズ: 14×6
シェル: メイプル 4プライ + レインフォース 6プライ
カラー: ヴィンテージブラック
フープ: ヤマハ スチール・プレス 1.6mm 8テンション
スイッチ: 片側調整
ヘッド: 打面 レモ コーテッド
裏面 レモ スネアサイド
スナッピー: ハイカーボン 20本 塗装仕上げ 内面当たり
年式: 2010年
丸いエッジとメッキではなく「塗装」のスナッピー