ドラム

YAMAHA HS-510 (ハイハットスタンド)

 ちょっとハイハットスタンドにはまってしまった。

 パイプが細く、シングルレッグという条件で探すと、古いものになってしまう。いくつか試して、最終的に楽器室に残ったのは、このヤマハのHS-510だ。

 1976年にYD4桁(YD-*000)シリーズがデビューした。ヤマハドラムの歴史はこちらを参照。この時にハードウェアもフルモデルチェンジし、ハイハットスタンドは、HS-901、701、301の3機種が揃った。私が初めて買ったハイハットスタンドは、HS-701であり、一度売ってしまったが再び買い直して今でも持っている。ちなみに、初めてのフットペダルは、この時に出たFP-701を小改良したFP-702だ。

 81年にマイナーチェンジがあり、ハイハットスタンドはHS-910、710、310に進化し、510が追加された。701や710にはスプリングの調整とスパーが付くが、510にはそれらが無い。フットボードは共通だと思われる。

 30年も前のハードだが、たまーにヤフオクに出てくる。こういのって、整理屋っぽい出品者がモノがなにかわからずに出していることが多い。ほぼ同時に入手したパールのH-700もそんなカンジだった。画像も悪く、非常に安く落とせるのだが、ネックは送料だ。上段のパイプをばらすと短くなることを知らないため、荷姿のサイズが大きくなってしまう。

 ちなみに、フツーのハイハットスタンドだと、ロッドは2分割でネジ止めだが、このスタンドは画像のように途中で折れる構造になっている。

 スプリングが入っているところはバラせないので、パーツクリーナーを投入して古いグリスを流し、上からあたらしいグリスをスプレーした。足ゴムがひとつ失われているので、現行のものを付けた。あとは軽く磨いてできあがり。フェルトはシンパッド、クラッチはレモだ。

 Pearl H-700、TAMA HH-35Sと比較して、一番踏み心地が気に入ったヤマハを残した。一般にパイプが細い方が音がいいと言われるが、この3者だとほとんどわからない。ヤマハが一番剛性感があり、かっちりしている。

 また、余分な上段パイプとシャフトを約15cm切った。これで、約100gの軽量化ができ、2.8kgとなった。なおパイプカッターは、百均にて300円で購入したものだ。この程度のパイプなら、これで十分切れる。

 ということで、ビンテージスタンドというと舶来品を思い浮かべるが、国産も30年以上の歴史を刻んでいる。ぜひ、お試し下さい。

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Last Update : 2002/01/08