ある日のことだ。たまたま前を通ったので、某リサイクルショップに寄ってみた。久々にジャンクコーナーのCDをあさり、5枚ほど買った。と、お、ドラムがあるぞ。あ、9000RDだ。おお、24ツーバスのフルセットだよ。でも、さびさびだなー。どこかにほっぽられてたんだろうな。まだ買い取ったばかりのようで、値段が付いていない。そのうち並ぶだろうけど、いくらくらいかな。
で、後日行ってみたら、値段が付いていた。うーん。うーん。買います。アホだ。現在、ドラムセットは友人宅に預けてある。それが無ければ、ツーバスのセットなんか買わないよな。置くとこ無いもん。さて、運びましょう。しかし、愛車ユーノス800にはキックが載らない。友人に頼んで運んだのだった。意外と知られていないが、シビック程度のセダンならドラムセット一式を運べる。ただし、キックが入ることが前提だ。ユーノス800も、ハードケースに入った22x14のキックならリアシートに載るが、24x18ではドアから入らない。助手席にも入らない。
ハードロック用のセットとして、パールのBXを所有していた。Deep In Rock(パープルのコピバン)がライブをやるときに、もしかすると必要かもってことで買ったものだ。サイズは、24BD,13TT,16FTのいわゆる3点セット。でも、ちょっと汎用性に欠ける。使い回しだとタムは2個要るだろうし、パープルだとフロアがもう1個あったほうがいい。そこに、9000RDの出現だ。BXは売却されることとなった。
モノはYD-9000RD。現行のレコーディング・カスタムの先祖だ。サイズは24x18,24x18BD,13x13,14x14TT,16x16,18x16FT。タムは口径と深さが同じで、キックの深さも18インチという超深胴。これらは当時「ターボサイズ」と呼ばれており、現在はカタログから消えている。9000Rはまず浅胴が出て、83年頃にRDと呼ばれる超深胴が出た。その後パワーサイズと呼ばれる深胴が出て、浅胴がRC、深胴がRCP、超深胴がRCDとなった。超深胴は80年代中頃のトレンドだった。でも、最近は見ないね。
2バス・2タム・2フロアで、基本セッティングは、いわゆるコージー・パウエル型だろうね。2バスの間に2個のタムが並ぶやつ。
ではバラシと磨きをば。メッキ部品はかなりやれている。しこしこしこ。ラグのナットに柔らかい樹脂のワッシャーが入っており、これが劣化している。楽器屋に行ってパーツリストを見せてもらうと、なんと1個100円。このセットには全部で100個使われている。ってことは1万。交換は断念した。
あーしんどい。スネア1台でも結構大変なのに、全部で6台。それもでかい。きつー。
しかし超深胴タムてのは、ちょっと70年代っぽくない。パープルをやるなら14タムは浅胴が欲しい。友人に「また買っちゃった」というハナシをしていたのだが、彼は同じく9000Rの24BD,13,14TT,18FTのセットを持っている。このタムが、フツーの深胴(RCP)で私のより2インチ浅い。もしかしてと思って交換しないかと持ちかけたら、乗ってくれた。ラッキー。彼は深胴の方がいいんだって。しかし、いざ交換という段になって、彼はちょっと逡巡するのだった。「深い方がいい」というイメージでハナシをしていた彼だが、実際に実物を見ると超深胴のでかさに驚いていた。あれー、こんなに深いのかって。ためらう彼に無理矢理押しつける私だった。めでたしめでたし。
DTT宇都宮支部花組がソロ・ライブをやる時に使うなら、12のタムが欲しい。ついでに10タムもあるといいな。ヤフオクを張るか。
4x4が出演したMIYA STREET GIG 2004で、その一部が使用された。もちろん1バスで、フロアもいっこ。
YAMAHA YD-9000R (レコーディング・カスタム)
シェル: バーチ 6プライ(タム) 7プライ(キック)
カラー: ソリッド・ブラック(ラッカー塗装)
ラグ: ハイテンション・ラグ
リム: スチール・プレス トリプルフランジ 1.6mm
サイズ:
キック 24x18 24x18
タム 13x11 14x12
フロアタム 16x16 18x16
ヘッド:
タム レモ・コーテッド・アンバサダー / レモ・クリア・アンバサダー
キック レモ・クリア・アンバサダー / ヤマハ ブラック