ドラム

YAMAHA Steel SD-055M

 99年に書いた記事です。まだヤフオクも普及してない。

 バンドの練習で、秋葉原のイケベ・リボレ店に行った。店の下、地下3・4Fにふるーいスタジオがあるのだ。結構この手の大手系楽器店には掘り出し物がある。練習の前にちょこっとのぞいたら、ロジャースやラディック・スーパーセンシティブなんかが転がっている、その脇に大げさなスイッチの付いたスネアが転がっている。よく観察すると、おおお、ヤマハSD-055Mではないか。

80年頃のヤマハの最高機種で、当時の価格は・・・憶えてない、5〜10万?(なんてアバウト)、スイッチはパラレルアクション、特筆すべきは切削リムだ。普通のリムはプレスかダイキャストで作られているのだが、これは、なんとスチールを削り出して作られている。コージー・パウエルが愛用していたことで有名で、菅沼さんも絶賛していた。しかし、製造期間も短くなかばコレクターズアイテムと化しており、最近どっかの個人売買HPに出ていたのを発見したが、このスネアの値段より高い。当時の単品価格も、たぶんこのスネアより高い。う〜〜〜む。悩める子羊状態のまま時間がないのでスタジオに入った。

 最近は一晩考えるからえらいね。まあ、結果はあまり変わらないのだが。結局、電話をしてしまった。ドラム担当は女性で、一応値切ってみたら聞いてきますという。しかし返事は、付いているリムが貴重品なので、これ以上は安くできないとのこと。あら、知ってるのねって当たり前か。てなわけで表示金額で購入とあいなった。しかし、送料が2000円は高い。

 さて、、問題はケースだ。スイッチが大きいので、フツーのケースには入らないと思われる。当時も一回りおおきなケースを推奨していたと記憶している。しかし、こいつのためにケースを特注するのはなあ。リムだけしか使わないかも知れないし。やはりスイッチの大きいラディックのスーパー・センシティブなんかはどうしているのだろう。誰か入るケースを知りませんか。

 では叩いてみましょう。全面当たりは、スナッピーの調整が難しい。こんなもんかな。金属っぽいサスティンが気になるが、ミュートするとつまったカンジになる。うーん。扱いが難しいスネアだ。

YAMAHA SD-055M(ヤマハ)
 胴:     スチール
 サイズ:   14x5.5
 フープ:   切削リム
 スナッピー: 全面当たり パラレルアクション
 年代:    80年頃製

追記:
 売却されました。

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Last Update : 2002/06/11