ドラム

YAMAHA Brass Piccolo Snare SD-935BS

 スネアを減らしている。なので、これは、というモノ以外は買わないのだが、これは、これは、というモノなのだろう。

 デイブ・ウェックル様が、チックコリア・エレクトリック・バンド時代に使っていたスネアだ。ウェックル・フリークとしては、持っていなければなるまい。(そんなことはない)これさえあれば、ウェックルのようなプレイも不可能では無い。(不可能である)

 ちなみに、80年代には結構人気があり、友人でもIさんやNさんが使っていた。

 これは、ヤマハ初のピッコロ・スネアだ。そのため、既存のスイッチをなんとか使おうと、むりやりゲタ(スペーサー)を履かせるという、苦肉の作品になっている。そのおかげで、スイッチじゃない側のスナッピー調整ノブ(なんて言うんだ?)がフープより出っ張っており、クローズリムショットの時に引っかかるという、致命的な欠点を持っている。素のままで使ったら、アフロやらボサノバやらで、ひっかけまくってしまった。ポジションを変えればいいぢゃん、と、思われるかも知れないが、例えば正面に持ってくると、横方向の出っ張りも大きいため、タムと干渉するのよ。

 このダサいスイッチは、91年にピッコロ専用スイッチが出るまで改善されないのである。

 なので、ノブをアタマの小さいフツーのボルトに変更し、ナットで固定してしまった。これで大丈夫。調整は片側でいいもんね。

 また、スナッピーは当時主流の全面当たりだ。これは調整が面倒なので、内面当たりに変更してしまう。

 なわけで、いつものように、分解、洗浄、脱脂、乾燥、コーティング、グリスアップ、再組。シェルのコーティングは、シュアラスターのゼロ・ウォーター・ドロップだ。スナッピーはカノウプスのメッキ、コードもカノウプス。ヘッドは定番のレモ。ボルトのワッシャーはタマのプラスチック。ムーンジェルを倍音カットに貼付。はい完成。

 では、叩いてみましょう。

 あー。あー。スネアなんてどれもいっしょだー。

YAMAHA Brass Piccolo Snare SD-935BS
  (ヤマハ ブラス ピッコロ)
 サイズ:   14×3.5
 シェル:   ブラス
 フープ:   パワーフープ アルミ 3mm 10テンション
 スイッチ:  両側調整
 スナッピー: カノウプス 20本 メッキ 内面当たり
 ヘッド:   打面 レモ・コーテッド・アンバサダー
        裏面 レモ・スネアサイド
 年式:    80年代

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Last Update : 2002/06/11