スネアを減らしている。なので、これは、というモノ以外は買わないのだが、これは、これは、というモノなのだろう。
デイブ・ウェックル様が、チックコリア・エレクトリック・バンド時代に使っていたスネアだ。ウェックル・フリークとしては、持っていなければなるまい。(そんなことはない)これさえあれば、ウェックルのようなプレイも不可能では無い。(不可能である)
ちなみに、80年代には結構人気があり、友人でもIさんやNさんが使っていた。
これは、ヤマハ初のピッコロ・スネアだ。そのため、既存のスイッチをなんとか使おうと、むりやりゲタ(スペーサー)を履かせるという、苦肉の作品になっている。そのおかげで、スイッチじゃない側のスナッピー調整ノブ(なんて言うんだ?)がフープより出っ張っており、クローズリムショットの時に引っかかるという、致命的な欠点を持っている。素のままで使ったら、アフロやらボサノバやらで、ひっかけまくってしまった。ポジションを変えればいいぢゃん、と、思われるかも知れないが、例えば正面に持ってくると、横方向の出っ張りも大きいため、タムと干渉するのよ。
このダサいスイッチは、91年にピッコロ専用スイッチが出るまで改善されないのである。
なので、ノブをアタマの小さいフツーのボルトに変更し、ナットで固定してしまった。これで大丈夫。調整は片側でいいもんね。
また、スナッピーは当時主流の全面当たりだ。これは調整が面倒なので、内面当たりに変更してしまう。
なわけで、いつものように、分解、洗浄、脱脂、乾燥、コーティング、グリスアップ、再組。シェルのコーティングは、シュアラスターのゼロ・ウォーター・ドロップだ。スナッピーはカノウプスのメッキ、コードもカノウプス。ヘッドは定番のレモ。ボルトのワッシャーはタマのプラスチック。ムーンジェルを倍音カットに貼付。はい完成。
では、叩いてみましょう。
あー。あー。スネアなんてどれもいっしょだー。
YAMAHA Brass Piccolo Snare SD-935BS
(ヤマハ ブラス ピッコロ)
サイズ: 14×3.5
シェル: ブラス
フープ: パワーフープ アルミ 3mm 10テンション
スイッチ: 両側調整
スナッピー: カノウプス 20本 メッキ 内面当たり
ヘッド: 打面 レモ・コーテッド・アンバサダー
裏面 レモ・スネアサイド
年式: 80年代