ドラム

ZENN Wood Snare ZLS1455

 ZENNはサウンドハウスという楽器屋が展開している、ローコストブランドだ。中国生産で、ドラム、パーカッション、アコギなどがラインナップされている。一番安いドラムセットは、シンバルやスタンドなどもひととおり含まれて29800えん。すごいねー。

 ドラムマガジン07年5月号で、安いスネアの特集が組まれていた。ゼンはその中でも最も安い。なので「楽器は値段ではない」というポリシー(うそ)から、ちょっといってみた。ホントは金属胴の方がなんとかなる気がしたのだが、深さが3半か6半しかない。なので、「ウッド」の5半にしてみた。おねだんは8,800えん+送料で、1まんえんを切る。安いねー。

 発注してから2ヶ月でやってきた。なかなかキレイ。で、むちゃむちゃ軽い。

 もろもろ不安があるので、いつものようにバラシだ。シェルは6mmくらいで、かなり軽い。塗装がサンバーストってくらいなので、材の色は薄い。プライの中には茶色っぽい材も見える。表面の材はかなり柔らかいようで、パーツがめりこんでいる。バスウッドあたりかな。フープも薄くて軽い。ラグは8本。ダイキャストのワンピースで、これまた薄く作ってある。サウンドハウスのHPにはセパレートラグの画像が載っているが、変更されたようだ。これだけ柔らかいシェルだと、ハイピッチにするとセパレートではラグが倒れそうだな。クレームが出て変更したんじゃないかな。スイッチの動作は、加工精度が良くないせいかイマイチ。グリスアップ&当たり付けでカバーだ。バット部のパーツは、シェルとの接触面積が小さくて、かなりめりこんでいる。なので、プラスチックのワッシャーをかませておいた。いつものように、シェルのコーティングはブリス、金属部品にはクレ・スーパーポリメイト。各部をグリスアップ。エッジにはろうを塗布。チューニングボルトのワッシャーには、タマの黒プラスチックを追加。ヘッドは打面にレモ。スネアサイドはラディックしか在庫がなかった。スナッピーは、当初オリジナルでいこうかと思ったのだが、ちょっと収まりが悪い。在庫していたブラック・スワンプのDynamicX(おそらく国内では稀少)を入れてみたが、改善はちょっぴりか。まあ、とりあえずこれでいってみよう。スナッピーのコードは、某楽器店にタマの在庫がなかったのでパール。ミュートは最近定番のムーンジェル(25x12mm)だ。

 では、バンドで使ってみましょう。うーみゅ。音量は十分だけど、かなりオープンでサスティンが長い。8本ラグだし、フープも薄いからなー。通常は1個のムーンジェルを2個に増量。それと、スナッピーの収束がいまひとつか。フープを厚いものに変えたいところだ。しかーし、ダイキャスト上下2本だと、比較的安いタマの製品でもこのスネアの値段を超える。2.3mmのプレスでも、ほとんど本体と同じ値段だ。「安価」というコンセプトに反するよな。

 現在、スナッピーはパールのウルトラサウンド・スナッピーI型が付いている。

 音はかなりオープンね。

 しかし、部品代がかかりすぎかも。(--;)

ZENN Wood Snare ZLS1455 (ゼン ウッドスネア)
 サイズ:   14×5 1/2
 シェル:   ウッド 6プライ 6mm
 カラー:   レッド・サンバースト・ラッカー(RS)
 フープ:   スチール トリプルフランジ 1.6mm
 スイッチ:  片側調整
 ヘッド:   打面 レモ・コーテッド・アンバサダー
        裏面 ラディック・スネアサイド
 スナッピー: ハイカーボン ノーメッキ 20本 内面当たり
         パール ウルトラサウンド・スナッピー Iタイプ
 年式:    07年

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Last Update : 2002/04/01