初代のコンプレックスライドを持っていた。こいつの正式名称は「Zildjian K Custom Dry Complex Ride」で、発売されたのが2005年だ。音は、あまりにコンプレックスというかトラッシーで、手に余って手放してしまった。世の中的にも不評のようで、2008年には早々と「Zildjian K Custom Dry Complex Ride II」にモデルチェンジされ、さらに2012年にはこの「Zildjian K Custom Dark Complex Ride」となってしまった。違いは「Dry」と「Dark」ね。
US Zildjianによると以下だ。
「レイシングは無く、ハンマリングが広くボディとベル全体に施され、独自のサテン仕上げがユニークな外観を与えている。このライドの音は暗く複雑であるが、良いスティック反応を示し、ちょうどいい広がりがある。」
はい。文章ではわかりませんねー。
変な形状のハンマリングが表面の全体に施され、レイシングはナシ。なので、裏面はつるつるだ。仕上げは、比較的最近開発された、サテン仕上げと呼ばれているもので、ややくすんだブリリアントみたいなカンジだ。
音は、アタックがやや硬めで、ピッチは低くなく、中域にややクセがある。トラッシー感はかなり押さえられており、コンプレックスとは言えないんじゃないかなというレベル。なので、割と他社のKクローンに近い。ノーマルのコンスタンチノープルはトラッシュ感が少なく、トラッシュ感を増したルネッサンスを追加したが、トラッシュ感はそのくらい。なので、コンスタンチノープル・ルネッサンスのピッチをやや高くして、ややドライにしたってとこだろうか。
そもそも、トラッシーなシンバルを持っておこうかなと思って買ったのだが、そういう意味で言うとやや期待はずれか。
見かけのKクローンさが低いのだが、音は割とKっぽい。試してみてもいいかも知れない。
Zildjian K Custom Dark Complex Ride 22(ジルジャン コンプレックス・ライド)
サイズ: 22インチ
厚さ: ミディアム・シン (Medium Thin)
仕上げ: ハンド風マシン・ハンマリング
レイシングなし
サテン仕上げ
重量: 2.6kg