米国ジルジャン社のKシリーズは、当初はカナダ生産だったが、カナダの工場はセイビアンに委譲されたので、米国生産になった。 (シンバルの歴史はこちらを参照) 80年代に作られた米国生産初期のKは、EAK(Early American K)とか裏Kとか呼ばれて人気が高い。このシンバルは、その後の90年頃のもので、IAK(Intermediate American K )と呼ばれており、人気もEAKに準じている。モデル名のプリントが通常と上下逆なのが特徴だ。
当初、米国生産Kの種類は少なかった。まだKカスタムというシリーズは無く、Kジルジャンのカスタムといえばこのライドだけだった。なので、正式名称にライドは入っておらず、ただの「カスタム」だ。
ウェイトはミディアム・ヘビーで、2.6kgとちょっと重め。
こいつは80年代から90年代に、人気フュージョンドラマー、デイブ・ウェックル、ヴィニー・カリウタ、スティーブ・ガッド、神保彰(敬称略)などなどが使っていたので、かなり人気があった。適度にドライなレガートと、存在感のあるカップ。いかにもフュージョンな音だ。しかしながら、ロックやポップスでも十分に使える。
ロック、ポップス、フュージョンなどをやるときは、このライドを選んでいる。万能選手。使いやすく、音もいい。
ちょっと時代遅れかも知れないけど、勧められるシンバルだ。
Zildjian K Custom (Ride) 20(ジルジャン K カスタム)
サイズ: 20インチ
厚さ: ミディアム・ヘビー (Medium Heavy)
仕上げ: ローラー・ハンマリング
レイシング無し ブリリアント仕上げ
重量: 2.6kg