大坂昌彦さんが、ライドは22インチだぜ、というようなことを最近(2006年の夏ごろです)言っている。確かに、アイドルドラマーには22ライドの使用者が多いし、レガートのピッチも低目がはやりのようだ。さらには、グレッグ・ハッチンソンがセミナーで22ライドを使っていた。この生音がかっこいい。こりゃいくしかないなと。
ワンポイント講座:
シンバルは薄い方がピッチ(音の高さ)は低い。大きい方がピッチは低い。
ターゲットはグレッグが使っていた「Zildjian K Custom Dry Complex Ride Thin 22」だ。ああ長い名前。昨今、シンバルの種類が増えすぎて、名前も長いし、どれを選んでいいかよくわからん。このコンプレックス・ライドってモデルはビル・スチュワートがプロデュースしたということだ。
幸運にもこのシンバルについて、グレッグと直接話す機会を得た。しかしながら、本人はあんまりいいコトを言わないんだよね。というより、やめとけ、ってカンジだ。で、イスタンブールを勧められてしまった。。。
そこで、イスタンブールの製品をチェックした。条件は薄いこと。小山太郎さんはMehmetの方がいいって言ってたな。
ワンポイント講座:
イスタンブールというブランド名を使っているシンバルメーカーには「istanbul Agop」と「istanbul Mehmet」の異なる2社がある。こちらを参照
Agopのメル・ルイスってモデルだと21をすでに持ってるし、22はラインナップに無い。同型のMehmetレジェンドにも22は無い。となるとAgopのスペシャル・エディションってやつだな。正式名称は「istanbul Agop Signature Special Edition Jazz Ride 22」とこれまた長いね。
選択としては、ジルジャンのコンスタンチノープルってセンもある。このシリーズもトルコKねらいだ。しかーし、定価はなんと82,950円。イスタンブールは44,100円。2倍の差は大きい。やはり、イスタンブールだろう。(後にコンスタンチノープルも入手するのだが。。。)
ということで、買ってしまった。
Kクローンかと思いきや、かなりオリジナリティーが高い。
表面はレイシングが太くてうねうね。低速回しで切ったんだろうね。さらに裏面の中途半端にドライな仕上げ。エッジ部もラフに作られている。手が込んでるのか手を抜いたのか。
形状はかなりフラットで、とにかくピッチが低い。暴れるといえば暴れるのだが、他のクローンより低い周波数域が出る。独特の倍音構成になっている。
繊細なコントロールが必要だが、制御できればおもしろいかも。
istanbul Agop Special Edition Jazz Ride
(イスタンブール スペシャル・エディション ジャズ・ライド)
サイズ: 22インチ
厚さ: シン (Thin)
仕上げ: ハンド・ハンマリング
レイシング:表は太い 裏は密度が極端に低い
シズル: 2個付き クラスター打ち
重量: 2.3kg
年代: 06年製