2015年、イスタンブール・メメットから発表されたのが、トニー・ウィリアムズのトリビュートモデルだ。22ライド、18クラッシュ、14ハイハットの４枚セットで世界250セットの限定販売だった。お値段は実売で約30まんえん。ちょっと買えない。

　トニーの家族を口説いたんだろうね。一応、トニーが使っていたKジルを再現したという触れ込みになっている。

　ちなみに、おおっぴらにトニーの名前をうたってはいないが、イスタンブール・アゴップにもトニーモデルがある。４枚買って１枚だけ残っている。

　そしたら、2017年に再発売された。限定って言っておいてまた出すって、どうかと思うのだが、常態化している。
　今回はばら売りされている。外観は15年のものと結構違う。ちょっと悩んでいたのだが、トルコの業者がeBayに新品を安く出していたのでライドを買ってみた。安い、って言っても新品のシンバルにこんな金額を払ったことはない。

　音は、いわゆる一般的なKクローンだ。ピッチは低く、ややドライ。コンプレックスさはあまりなく、マイルド。使いやすいカンジだ。しかしながら、「Four and More」なんかの音って、もっとピッチが高くちょいトラッシーでドライ。期待して買ったヒトはあれ？って思うかも。まあ昨今、ジャズ用のシンバルって、薄くてピッチの低いのが好まれているんだろうね。

　アゴップのトニーモデルの方が評判がいいんだよね。素直さが仇かなあ。もう少しトラッシーな方が、ジャズのヒトには受けるのかも。

istanbul Mehmet Tony Williams Tribute Ride 22
　（イスタンブール　トニー・ウィリアムズ・トリビュート ライド）
　サイズ：　22インチ
　厚さ：　　シン (Thin)
　仕上げ：　ハンド・ハンマリング / 粗めのレイシング / 特殊仕上げ
　重量：　　2.4kg