その昔持っていたソタ(SOTA)というスネアだ。桶スネアついでに掲載する。
8年前、秋葉原のリボレに中古で転がっており、ついつい買ってしまった。
胴はセグメントと呼ばれる種類のもので、USの小メーカーが作っていたようだ。長さ50 x 高さ10 x 厚さ15 (mm)くらいの木のブロックに接着剤を塗って、棒を通して積み上げる。そして、高圧をかけてはみ出た余分な接着剤を除去する。このため、最小限の接着剤で済むということだ。やっぱり「接着剤が少ない」というのはキーワードのようだ。材料はローズウッド、マホガニー、アフリカンパドック、アメリカンウォルナットなどがあり、こいつはウォルナットだ。外観は、箱根の寄せ木細工みたい。
カノウプスが胴を仕入れ、パーツを組み込んで売っていた。パーツの仕様はカノウプス・オリジナルに準じていたが、なんでもオーダーは受けていたようだ。こいつのパーツは、ラグとフープがスリンガーランド、スイッチがラディック。で、全部オールド。ラディックのスイッチも、現在のひもをねじで止めるのではなく結ぶやつ。なぜこの選択なのだろうか。オーダーしたヒト教えて。
この胴だが、メンテナンスがめんどうなようだ。以下はカノウプスからの引用だ。
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SOTAのスネアには半年に一回程のオーバーホールが必要です。 オイルの種類は「ワトコオイル」なるもので、木のコンディションを良好な状態に保つ為の物です。SOTAは表面にラッカー等を施していません。DWのオイルフィニッシュも同じ様な意味があると思いますがSOTAとはシェルの種類・工法すべて異なりますので全く同じ意味とは言えません。 周期・量に関しては、そのスネアの状態によっても変わりますので、一概には言えません。物によっては、サンディングが必要な場合もあります。これは、SOTAがブロック工法で作られている為、各ブロックがデコボコしてくるからです。もちろん全部ではないですが・・・。 これだけ保持に手間がかかるものの、SOTAのサウンドは他に類をみない程、ファットでラウドですから致し方ないといったところでしょうか。 SOTAに関しては、CANOPUSが全面バックアップしていますので、安心してお使い下さい。 さて、サウンドですがアフリカンパドックの方が、アメリカンウォルナットに比べて、高音域が良く出ます。金属的な倍音?を含んだサウンドです。 アメリカンウォルナットの方は、純粋にウッドサウンドが強調されています。わかりづらい表現で申し訳ございません。
********** 引用終了 **********
カノウプスは「ブロック工法」といっているが、セグメントの方が一般的だろう。
というわけで、なにやらワトコオイルとやらを塗らねばならないようだ。しかし、カノウプスに電話すると、オイルは基本的に売らないとのこと。以前は売っていたけど、お客さんはみんな塗りすぎてしまうので、オーバーホールという対応にしているらしい。状態によるので一度見せて下さいとのことであった。
さて、例によってメンテを行う。ああだこうだ。とりあえずレモンオイルを塗っておこう。
では叩いてみましょう。うーん。華がない。暗い。反応が重め。ファットでラウドねー。ファットかもしれないけど、あんまりラウドではない。
好みのタイプでは無く、お別れしてしまった。今はどうしているやら。
SOTA American Walnut (ソタ アメリカン・ウォルナット)
シェル: アメリカン・ウォルナット セグメント 15mm
サイズ: 14 x 6・1/2
カラー: ワトコオイル仕上げ
フープ: ダイキャスト 10テンション(スリンガーランド製オールド)
スイッチ: ラディック(オールド)
スナッピー: ラディック 内面当たり20本
ヘッド: 表面:レモ コーテッド・アンバサダー
裏面:レモ スネアサイド
年代: 90年代