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Fender Blues Junior

 アンプを求めてさまよっていた時期があった。

 友人その1推薦のマーシャルJTM30は30W、その2推薦のフェンダーのデラックス・リバーブ(デラリバ)は22Wと小出力だ。なので、今回は小出力かなと思うのであった。でもJTMは生産中止でみっかんないし、65デラリバ・リイシューは実売10万以上だ。もう少し手頃なのは無いかとフェンダーの現行機種で探すと、15Wのブルース・ジュニアと40Wのホットロッド・デラックスってのが対象だろうか。どちらもオールチューブで、ブルース・ジュニアはヴィンテージ歪まない系で、ホットロッドはハイゲインなようだ。この辺を試そうかな。

 秋葉原とお茶の水をうろうろ。お、JTM320があるけど、48,000円は高すぎ。ブルース・ジュニアとホットロッドは、ツイード仕様が出回ってるな。そのブルース・ジュニアを発見。ストラトとチューブ・スクリーマー(TS-9)を借りて試奏するのであった。

 まずはクリーンで、ってこのクリーンがいいね。カッティングがしゃきしゃきで、低音弦もぶりぶり来る。いいぢゃん。続いて歪みはと。アンプのみで・・・歪まないね。クランチくらいにしかならない。クランチはまあまあかな。でも、ちょっと荒いかな。続いてTSでブースト。うーみゅ。こんなもんなのかな。TSのドライブを上げるとばほばほしてイマイチ。ドライブを絞り、トーンをいじってセッティングを試みるが、うーん、ま、悪くは無いけどイメージじゃないのかな。ちょっとざらざらししてるし、下が出なくてリフがイマイチ。下手に聞こえる音だな。あれ、下手なのか。

 そのブルース・ジュニアだが、ツイード+ラッカー仕上げは、02年発売の限定品。ある日ネットを徘徊していると、最後まで在庫のあったイケベ楽器で残り3台とのアナウンスがあった。そのころにちょっと高値で売れた楽器があったので、衝動的に買ってしまった。

 プリ部は定番の12AX7、パワー部はEL84を2本使ったプッシュプルで、プロ・ジュニアと一緒だ。ただし、こっちにはイコライザー(EQ)、マスターボリューム、リバーブがついてるので実用的だ。なんだかんだでEQは無いと不便なんだよね。ツイードの色はラッカーがかかってるので濃くて渋い。

 標準品との違いは、まずは外装。標準は黒のトーレックスだ。それと、スピーカーが標準のエミネンスに対し、こちらはジェンセン。どう違うんだろうね。で、価格は2万高い。

 音は、うーん、ちょっと硬い。試奏したときの印象より硬い。プロ・ジュニアより硬い。プリンストン・リバーブIIとくらべたらむちゃむちゃ硬い。これってエージングで変わるのだろうか。

 YAMAHA DG80-112 の購入を機に売却してしまった。

Fender Blues Junior Tweed (山野楽器限定 02年製)
 出力:   15W
 スピーカ: 12インチ×1 Jensen P-12R
 真空管:  Groove Tube (Sovtec) 12AX7×2、EL84×2
 整流:   ソリッドステート
 配線:   プリント基板
 重量:   14.1kg
 外装:   ツイード+ラッカー

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Last Update : 2004/12/20