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Roland R-1 〜その2

 その1はこちら

 CFカードが来た。SanDiskの512MBだ。こいつを装着し、部屋のオーディオの音量を「やや」大きめにして、録音のテストをしてみた。ヘッドホンを差せばリアルタイムでモニターできるのは、ボイスレコーダにない長所だ。

 マイクはこれ。


 リミッターのリリースがかなり長い。ちょっと実用的には問題がありそうなので、若干SNを犠牲にし、レベルを低めに設定してリミッターはオフにするという方針とした。

 エフェクトにあるエクスターナル・マイクシミュレータを試した。これの2番がなかなかいいので使うことにした。EQはハイを+1dB、ローを+6dBとした。このマイクは低域が出ないのだな。さらに、アウトプット・レベルの設定がある。マイクのインプットレベルに目盛りが無く不便だというハナシがあったが、このマイクシミュレータのアウトプット・レベルで調整し、アナログのレベル調整は全開でいくという設定にし、この問題を回避しようと考えた。

 ここで欠陥が露呈した。エフェクトのパラメータは、そのエフェクトを選んでいるうちは電源を切っても保持される。しかし、一度エフェクトを切り替えると初期値に戻ってしまう。たとえば、マイクシミュレータのパラメータを設定し、その後にリバーブかなんかに切り替え、またシミュレータに戻るとパラメータは初期値になっている。これは不便。ぜひ改善して欲しい。

 では、実践してみましょう。今回の音源はそれほど大音量ではないので、マイクシミュレータのアウトプットは60にしてみた。

 はい、聞いてみましょう。しまった。ローの+6dBは大きすぎたな。キックでクリップしてしまう。+3dBくらいでいいかも。ハイはもう少し欲しい。でも、これはマイクの位置に依存するな。また、アウトプットももう少し低くていい。次回は50くらいか。なお、R-1でフォーマットしたCFカードは、PowerBook G4では問題なく読めた。

 使用したバッテリーはサンヨーのニッケル水素だ。1時間×2回の録音と1時間の再生ではバッテリー容量のコーションは出なかった。

 ということで、ボイスレコーダーよりは格段にいい音で録れるようになった。

ノウハウ:
 ・マイクシミュレータのアウトプットレベルを、録音レベル調整として使える。

長所:
 ・マイクシミュレータは結構使える。

短所:
 ・エフェクターは切り替えるとパラメータを保持しない。
 ・マイクの入力端子が側面なのは、ある用途では使いづらい。上面にして欲しい。
 ・ヘッドホンの出力が小さく、すぐに歪む。
 ・CFカードのカバーはむちゃくちゃ華奢で、すぐ壊れそう。

 その3はこちら

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Last Update : 2005/03/10