弦楽器

Eastman Full Acoustic AR805CE

 イーストマンは、中国からUSに音楽留学していた「Qian Ni」氏が92年に設立した楽器メーカーだ。バイオリンやチェロを中国で生産し、USで販売するというスタイルで成功をおさめたようだ。現在は、アコースティックギターやマンドリン、さらにはサックスやトランペットなどの金管や木管にまで手を広げている。

 イーストマン製フルアコの売りは「単板削り出し」のボディトップとバックだ。「単板削りだしによる驚愕の鳴り」というのが、セールスコピーになっている。一般に、材料としては単板の方が合板より高価で、加工方法としては削り出しの方が加熱成形より高価だ。なので廉価なフルアコは、だいたい合板の加熱成形になっている。しかしながら、鳴りがいいとアンプを通したときの音がいいかというと、そういうわけでも無いらしい。ES-175は、あえてトップに鳴らないといわれるメイプル合板を用い、ピックアップとアンプトータルでの音造りを重視しているということである。実際に、ES-175の人気は高い。パット・メセニーもずっと使ってたし。

 やってきたのは、ボディの幅が16インチで、ピックアップがネックエンドに付いている、いわゆるフローティングタイプというやつ。ボリュームとトーンは、ピックガードの裏に配置されている。

 の善し悪しはさておき、スペックはなかなか豪華だ。フレイムメイプルを削り出してるし、塗装もラッカーだ。指板やブリッジもエボニー。見た目はなかなかゴージャスだ。

 今回、いじるところはほとんど無し。弦を011〜のダキスト・フラットワウンドに交換し、ネックの調整とブリッジの微調整だけだ。

 はい、弾いてみましょう。ボリューム・トーンの効きが不自然だな。ゼロ付近での変化がでかすぎる。これはなんとかしたい。それと、生音がでかい。まあ、単板で鳴りがいいってのが売りだもんね。しかーし、これだけでかいと夜間にリビングで練習できない。

 ということで、音量の小さいギターに買い換えることになったのだった。

Eastman AR805CE (イーストマン フルアコ)
 ボディ トップ:カーブド・ソリッド・スプルース
     サイド:フレイム・メイプル
     バック:カーブド・ソリッド・フレイム・メイプル
 ネック:    メイプルー3P エボニー指板 セットネック
 ペグ:     ゴトー
 ブリッジ:   エボニー
 テールピース: ブラス+エボニー
 ピックアップ: ライズ RH-A1
 コントロール: 1V,1T
 カラー:    ゴールデン・エイジ(ラッカー)
 年代:     不明

 BODY WIDTH  16"(406mm)
 BODY DEPTH  3 1/4"(82.5mm)
 BRACING  X-Pattern
 SCALE  25 "(635mm)
 TUNE  Gotoh/Gold, Ebony Buttom
 COLOR  Golden Age
 TOP  Hand-Carved Solid Spruce
 SIDE  Solid Flamed Maple
 BACK  Hand-Carved Solid Flamed Maple
 NECK  3 piece Maple / 22F
 HEAD PLATE  Solid Ebony
 FINGER BORAD  Solid Ebony
 FRET  Dunlop #6130
 NUT WIDTH  1 11/16"/Bone
 BINDING  Body /7-ply Head, Fingerboard & Pickgurad / 3-ply
 BRIDGE  Solid Ebony

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Last Update : 2006/07/12