ある日、やっぱりレスポールを1本持っておこうかな、と血迷ってしまった。
さっそく調査。予算は20万くらいかなと。
サンバーストにこだわらないワタクシの選択は、57ヒスコレ(ギブソン・カスタムショップ ヒストリック・コレクション 57年リイシュー)68カスコレ(ギブソン・カスタムショップ カスタム・コレクション 68年リイシュー)あたりか。しかし、探して試奏に行くってのはなかなかめんどくさい。雑誌やネットで見つけても、楽器屋まで足を運ぶのがつらいよね。しかし、20万級のギターを通販するのはやだな。
てなわけで、とりあえず1本ヤフオクでさらっと買ってみようかなと。ターゲットはごくフツーのスタンダード。コンディションが悪そうに見える画像と不親切な説明文を使ってる、オークション初心者のブツを狙ってみた。こういうのは安く落ちるんだよね。ちょっとギャンブルだけど。だいたい、きれいきれいなヒスコレなんか買ったら、傷が心配でスタジオにも持っていけなくなるし、ライブハウスでも盗難が心配だよね。また、一説によると、プレーントップのスタンダードは、トップのメイプルが硬くてモノによってはまずまずだとか。今やトラ目のハードメイプルは底をつき、ヒストリックとかはソフトメイプルだもんね。てなわけで、何週間か観察し、こいつを落としてしまった。
はいはい来ました。あら、ペグが交換してあるね。スタンダードの標準はクルーソンタイプだけど、軸がネジになってるタイプ。これが、ブッシュタイプに変更されていた。こちらの方が軽い。これはかえってラッキーだ。
多少のカスタマイズをするのが常。変更したのは以下だ。
1) Crews製ABR-1タイプのブリッジ ブラスコマ
2) アルミテールピース
3) ヒスコレ純正、背の高いピックアップ・エスカッション
4) ギブソン純正「Standard」文字無しのトラスロッドカバー
5) スイッチクラフトのジャック
6) クリーム色の樹脂製ジャックプレート(国産 オリジナルはスチール)
7) コンデンサはオレンジドロップ
8) アンバーのトップハットノブ(国産)
9) ブッシュタイプのクルーソンペグ(純正品 入手時に済)
3)〜8)はあっさりやっちゃったんだけど、まずブリッジで悩んだ。オリジナルはナッシュビルTOM(チューン・オー・マチック)と呼ばれるタイプ。やっぱりルックスはABR-1の方がいいよね。結構高いのでどうしようかなと思っていたが、Blues Deluxeを買った時に店にあったCrews製を勢いで買ってしまった。問題はテールピース。Crewsでも出してるんだけど、ブリッジが5,000円なのにアルミのテールピースがなんと10,000円なのよ。なんでやねん。ブリッジって部品点数も多いし加工もいっぱい入ってる。なのになんでこんなテールピースがブリッジの倍なの。てなわけで、アルミテールピースはネット通販で安いのを入手した。おかげでニッケルメッキの色がブリッジと合ってないぜ。ピックアップも交換しようと某友人に相談したが、もとのでそこそこいけるということなのでそのままにした。ジャックプレートやノブもヒスコレ純正品があるんだけど、高いので国産にした。ちなみに、ブリッジとアルミテールピースもヒスコレで純正がある。高いけどね。
冷静に考えると、クラシックを買っておくべきだったよな。
ばらせるモノはばらし、磨いて組んで調整しておしまい。レスポールは弦高が独立で調整できないから、ちょっと難しいね。テールピースは高めにセット。
さて弾いてみましょう。うん。まずまず。クリーンのフロントは許容。クリーンのリアは使わない(笑)。フロント・リアとも歪みもまあまあ。弦間バランスもいいし、低域もほどよい。ハーフトーンだとジミー・ペイジ風の音になる。思ったよりはずいぶんいい。
しかしながら、まったく弾く機会がないので売却してしまったのだった。レスポールはルックスは好きだが、音はあんまり好みでないのよね。
Gibson Les Paul Standard
ボディ: マホガニー1Pバック、メイプル2Pトップ
ネック: マホガニー1P ローズ指板
ペグ: クルーソン
ブリッジ: Crews ABR-1タイプ ブラスサドル
テールピース: アルミ
ピックアップ: Gibson フロント:490R リア:498T
コントロール: 2V、2T
カラー: チェリー・サンバースト