ヤフオクを見ていたら、つまずいてしまった。EUB(エレクトリック・アップライト・ベース)と呼ばれる楽器だ。
SWB-Alpha(alfaで検索するとクルマがひっかかる)は99年の発売だ。当時の定価は241,500円。けっこういい値段だ。当時、アリアSWBシリーズの最高級機だったようだ。しかし、00年にホローボディのSWB-Betaが発売される。01年、SWB-Betaとともに、ピエゾのピックアップがフィッシュマンのBP-100からMIS-CELに変更され、ピックアップ・セレクタはピックアップ・バランサになる。そして00年代の中頃に生産完了となる。
こいつはピエゾのピックアップがBP-100なので、初期モデルだ。このBP-100はウッド・ベースのピックアップとしてはかなり一般的なのだが、MIS-CELってのはググってもSWB装着でしかヒットしない。専用モデルなのかな。なんで変えたのか。コストか音か。
ではバラシましょう。必ずバラすね。とはいえ、電気系はそのままとする。ボディはアルダーのソリッドで、けっこう重い。状態を確認し磨いて再組みだ。弦高がよくわからないので、ネットで調べて1弦を5mm、4弦を7mmに調整した。問題はオクターブ調整。フレットがないので、12フレット(っていうのかな)のポジションで調整した。
では弾いてみましょう。って、弾けないね。マグネチック・ピックアップの音は、かなりエレキっぽい。ウッド・ベースの代用としては使えないか。初期型なので、マグネチックとピエゾのバランスはとれない。両方ONだと、マグネチックが勝ってしまう。これはバランサに変えたいな。おそらく、ピエゾにちょっぴりマグネチックを加えるくらいがいいのかも。まあ、ピエゾだけで使うことになるね、きっと。
しかしながら、いつの間にか旅立つのだった。
ARIA SWB-Alpha (アリア SWBアルファ)
ボディ: アルダー
ネック: メイプル ボルトオン
指板: メイプル 100R
スケール: 1,050mm
ピックアップ: BIR Individualx4, フィッシュマン BP-100
コントロール: 1V、トレブル、ベース、ピックアップセレクタ
ブリッジ: メイプル アジャスタブル
ハードウェア: クロム
カラー: AVC(アンティーク・バイオリン・カラー)
年代: 99〜01年