初期のフェンダージャパンのストラトを2本持っていた。この2本は、AシリアルとEシリアルなのだが、作りが違う。ピックアップ・キャビティのルーティングが違うんだよね。ということは違うメーカーが作っているのかな。で、Eの方が作りも音もいい。こっちがフジゲンか?
そんなある日、ヤフオクでEシリアルのテレキャスが結構安く出ていたので、買ってみる気になった。目指すはマイク・スターンだ。
まずは、弾いてみましょう。リアはちょっとトレブリーだけど、ま、このまま使えるかなと。フロントはみょーに出力が小さい。これは当然ハムバッキングに交換だ。問題はブリッジだ。3ウェイだとオクターブが合わない。かなり合わないね、これ。そこでオクターブが合うという斜めのコマを探したのだが、結構高い。そしたら6ウェイのブリッジって純正で5,000円と、意外に安い。もろマイク風になってしまうが、6ウェイを買ってしまった。
はい作業開始。これもネックポケットの作りはいいね。フロントピックアップは友人から仕入れたディマジオのエア・クラシックだ。ボディのザグリはルーターなんかあるはず無いので、電気ドリルと彫刻刀だ。センは柔らかいから加工が楽だ。ピックガードもドリルとヤスリで穴を拡大したのだが、意外とうまくいった。いびつになったらエスカッション・マウントにしようと思っていたが、そのままピックガード・マウントでいける。電気関係は総とっかえだ。配線は、ハーフトーンの時にフロントはタップするようにした。ボリュームを絞ったときのハイ落ち防止コンデンサは廃止し、ジャックはレスポールタイプに変更した。はい完成。
では弾いてみましょう。うーみゅ。フロントの高域がちと薄いな。コーラスをかける。クランチーと。まずまずかな。お、ハーフトーンはカッティングで使えそうだ。リアはちょっとじゃぎじゃぎしてるけど、それ風でいいかも。
てなわけで、フロントでどフュージョン、リアでオルタナ、ハーフトーンで山下達郎というヴァーサタイルなギターができました。めでたしめでたし。
Fender Japan TL-72 (85年頃製)
ボディ: セン3P
ネック: メイプル ローズ指板
ペグ: ゴトー・ロトマチック
ブリッジ: フェンダー純正6ウェイ
ピックアップ: フロント ディマジオ エア・クラシック
リア フェンダージャパン・オリジナル
コントロール: 1V、1T、1ピックアップセレクタ
カラー: ナチュラル
備考:
売却されました