弦楽器

YAMAHA SG-1500

 ヤマハのSGが現在の形になったのは75年くらい。そのまま30年近くも売られている長寿モデルだ。

 ヤマハSGの基本はギブソン・レスポールで、それをギブソンSG風にダブルカッタウェイにアレンジしたデザインとなっている。いわばレスポールをリファインした仕様となっており、SG2000はスルーネックが特徴で、そのほかにも、バイサウンドスイッチ(コイルタップ)、ダイレクトサーキット(トーンのハイ落ち防止)、サスティンプレートなどの先進アイデアがグレードにより装備されていた。75年頃のギブソン・レスポール・スタンダードは、ネックはメイプルでボディのアーチも浅い物だったが、45万円もした。円が変動相場制に移行したのが73年で、円相場はおおむね今の倍くらいとはいえ、物価上昇を考えるとかなり高い。SG2000は当時15万円とレスポールの1/3だったが、30年近く前の15万だ。やっぱり高嶺の花だった。

 70年後半にフュージョンブームが巻き起こった。日本における中心的存在はカシオペア・スクエア・高中正義、あたりだと思うが、カシオペアの野呂一生と高中がSGを使っていたので、そのころSGは人気モデルだった。みんなこれで、朝焼けとブルーラグーンを弾いたわけだ。人気が出たので、ヤマハは派生モデルをごちゃごちゃ出した。デビュー時は500・700・1000・2000だったラインナップから、500・700が外れて600・800が追加になり・・・と、かなりの派生モデルがある。詳細はこちらを見て欲しい。

 私が手に入れたのはSG1500だ。2000はスルーネックだが、ボディトップにメイプルがセンターブックマッチでかぶさっていて表からはわからない。おかげで1000との外観上の差が少なく、700ともパーツの色が違うだけで遠くからは判別できなかった。それに対し、1500のボディトップのメイプルは真ん中が無く、どーだスルーネックだぞーとみんなからわかるようになっている。ボディバックの材質はマホガニーで、ネックはメイプルとマホガニーのサンドイッチと、この辺は2000と一緒。他に2000と違うのは指板がエボニーでなくローズウッドなのと、ブリッジ下のサスティンプレートとピックガードが無いことだ。また、ピックアップはダンカンに交換されている。

 シリアルから判断すると82年製のようだ。SG-1500には時代によって3仕様あるらしいが、こいつは2期だそうな。時代っつったって2年しか売ってないのにな。詳細は不明だが、3期はブリッジが細くなるらしい。

 手を入れたのはエスカッションをレスポールの物にしたのと、ポットの交換だけだ。もちろん、弦高やらピックアップ高やらオクターブやらネック調性やらはやりますよ。はいできあがり。

 さて、それでは弾いてみましょう。朝焼けーっ。ブルーラグーンっ。哀愁のヨーロッパーっ。(サンタナも昔はSG)あー弾けねー。ギターなんか買ってもしょーがないなあ。

 ところで、リットーから「ギターグラフィック」という雑誌というかムックというかなものが出ているが、その6号にSG特集が載っているそれが出たために、96年頃にこのグリーンのSG-1500の人気が爆発し高騰したそうな。今だとけっこうお手頃だけどね。

 ということで、ちょっとマイナーなジャパニーズ・ヴィンテージでした。

ヤマハ SG-1500 (82年製)
 ボディ:     メイプル・トップ マホガニー・バック
 ネック:     メイプル+マホガニー ローズ指板
 ペグ:      ロトマチック
 ピックアップ:  ダンカン アルニコII(ブリッジ)×2
 コントロール:  2V、2T、1ピックアップセレクタ
 カラー:     ジェイドグリーン

追記:
 売却されました。

banner
Last Update : 2006/08/03