イベント

97/9/15 菅沼孝三DTXセミナー at GELM

日程:

 97年9月15日(月)敬老の日

場所:

 宇都宮GELM 新店舗スタジオ

 GELM新装開店イベントとして「菅沼孝三DTXセミナー」が開催されたので行ってきた。当日は担当者のSさんが、体調不良で休まれ、S部長が陣頭に立ち指揮をとっていた。私はなんだか分からない内にセッティングを手伝っており、役得として最前列中央の席を確保した。なお、DTXとはヤマハの電子ドラムの事で、私も愛用している。

 セミナーの内容は以下だ。

・DTXでのデモ演奏

・DTXの機能紹介

・DTXでのデモ演奏 Fragileの新曲(カラオケ)

・生ドラムでのデモ演奏 Vienna の曲

・質疑応答

・みんなで叩こう

 質疑の内容および、個人的に聞いた話を紹介する。

 足のセッティングについては、椅子の高さは(身長×0.321)で、菅沼さんはその値より低くして57cmといっていたが、菅沼さんの身長は160位なので計算が合わない。どこかに誤解があるようだ。その昔は、腿の下がる角度で規定していたが、股下、ひざ下、サイン、コサインなど計算がめんどうなので股下の平均値を用いて、この身長に定数をかけるやりかたにしている。昔の方法で私の場合の計算をしたとき、60cmになった(私の身長は172cm)から、やはり定数がおかしい。この計算の昔の資料を散逸してしまったので確認できない。足(股)を開く角度は75度、さらに爪先は6度開く。これらはある整体師が人間の骨格を分析し、整体術を基本にスポーツ運動学を参考に算出されたそうである。とりあえず椅子は高い。このへん、3〜4年以上前のプレイヤーのバックナンバーを持っている方がおられましたら、そこに出ていますので・・・貸してください(笑)。

 フレディ・グルーバー・システムについて解説していた。このシステムは中指でスティックのバランス・ポイントを支持するもので、ヒット・アンド・スクイズの方法に特徴がある。最近はデイブ・ウェックル、スティーブ・スミス、ニール・パートなども導入しているそうだ。詳しくは97年5,6月号のプレイヤーを読もう。

 モーラー・システムについても一部解説していたが、3つ以上の連打でしか使っていないようだ。また、右と左で同じことをやれば左はつられて早くなるので、同時に練習するといいということだ。

 デッド・スティックの解説もしていた。詳しくは97年6月号のプレイヤーを読もう。これをやると格段にスティックが軽く感じるそうだ。また、月に1回やればいいということだ。基本的にダウンだけだが、マーティン・ウイルウエバーのスクールでは、アップもやっているそうだ。

 ハイハット・ペダルを踏む位置を奥から中央よりに変えたそうである。これはテリ・リン・キャリントンを参考にしたそうだ。

 パチカ(携帯用パーカッション)のデモもあった。実力は二段半だそうだ。

 ヤマハの遠藤さん、もとい、エンドーサー(契約者。ちなみに、ビリー・コブハムがメイペックスから移籍してきた。)は最近ウッドリムを使い始めたヒトが多いそうだ。菅沼さんはアルミ5.5のデイブ・ウェックル・モデルにウッドリムを付けたものを一番使っているそうだ。このスネア、昔持っていた。手放さなけりゃよかったね。

 ビリー・コブハムが大好きで、デニス・チェンバースは嫌いなようだ。デニスはビリー系のように思われているけど、似ているのは体型だけか。

 10年前くらいにモーラー・システムがはやり始め、いち早くデイブ・ウェックルあたりが取り入れ、現在はフレディ・グルーバー・システムが注目されているようだ。デイブ・ウェックルはフレディ・グルーバーにも習っている。日本にも新潟にニール・ソーセンというフレディ・グルーバーの直弟子がおり、菅沼さんはその人に習っている。彼らのようなトッププロも、ドラム教師にレッスンを受けているのだ。スティック・ワークも奥が深いのだ。

 みんなで叩こうのコーナーでは、一番手で登場したが、ぼろぼろだった。ああ、なさけない。

 菅沼さんを、車で駅まで送ったのだった。

banner
Last Update : 2003/07/03