日程:
2002年5月5日(日)
場所:
六本木 ピットイン
メンバー:
Allan Holdsworth(g), Jimmy Johnson(b), Chad Wackerman(ds)
アラン・ホールズワースは、毎年ゴールデンウィークに六本木ピットインでライブをやっている。今年も2〜6日の5日間だ。今回はドラムがチャドということもあり、初めて行ってみた。
チケットは友人に買ってもらったのだが、ファミリー・マートだそうな。コンビニでチケットを買ったことないな。整理番号は39番だった。
6時半にピットイン着。整理番号順に並んで入場だ。チャドがよく見えるところに着席。おおむね80人くらいの入りで、やはりややおたく目なルックスの方が多かった。(行ってたヒトごめん)ギタリスト率は推定60%かな。
ステージにはヤマハのギターアンプ、DG-80が2台並んでいた。ベースアンプは見あたらず、ラインのようだ。ドラムはずいぶん前にセットしてあり、おおむね3人が横一線に並ぶようになっていた。
クーンツを読むこと1時間、メンバーが登場した。
ステージは休憩をはさんで2部構成だ。予習の段階でセットリストを作るのは無理だということが判明していた。最近のアルバムでは曲の識別が出来ないのだ。だいたいストレッチ系コードのアルペジオでテーマが奏でられ、複雑なコード進行に乗っかってソロをだーっと弾くという曲作りになっている。ほとんどソロアルバムは持っているのに、セットの曲名がわかるのはひとつも無いという史上初の事態となった。
ホールズワースはでかい。手もでかい。ストレッチコードを、いとも簡単そうに押さえる。ソロもストレッチ系の運指でハンマリングとプリングを多用する。まあ、ビデオで見ているのでそれほどの感動はないのだが、実際に見るとやはりすさまじい。あれだけ歪んでいてもノイズがほとんど無いのがすごい。うまいことミュートができるもんだ。とはいえ、非ギタリストには退屈だろうな。トランストレムは、ボリュームペダルオフ、1音程度上げる、コードを弾く、ボリュームペダルオン、定位置、という使い方がほとんどで、ダウンでは使わなかったし、ソロ中でも使わなかった。ギターのクリーントーンはきれいだったが、ソロの歪み音はちょっとこもっており音量もやや小さかった。
アルバムではそこそこコード楽器が入っているが、ライブはキーボードレスだ。ベースはそのために、複雑なコード進行のトーナリティを出さねばならない。その制約のために、おおむねコードアルペジオが主体となっていた。音は下が出過ぎずクリアで、楽曲に合っていた。
ドラムはいかにもチャドだ。どこかで聞いたようなフュージョン風フレーズは、ほとんど無し。シングルストロークによるコンビネーション+休符のフレージングは、かなり独特だ。それほど好きなドラマーというわけではないが、ほかに似ていないというアプローチは好感が持てる。最近、アクセント移動フレーズを練習しているが、実際に使うとなんとなくチャド風だ。タイムはどジャストで、切れがいい。パワーもある。ベルも効果的に決まる。かっこいいぜ。しかーし、使いづらいドラマーだろうなと若干心配してしまう。
リズム体はかなり譜面を見ていた。よくあんなにキメキメの曲が出来るなと思う。
会場の受けは良く、2度目のアンコールを求めたがやってくれなかった。となりに座ったあんちゃんもノリノリだった。
演奏自体はかっこいいが、曲は退屈。トウキョウ・ドリームくらいのメロディーが欲しいな。
Set List:
「THE SIXTEEN MEN OF TAIN」の曲が主体、、、だと思う。
楽器のコーナー
アラン・ホールズワース:
おなじみのビル・ディラップ トランストレムにハムバッキング・ピックアップ(ダンカンAH?)が1個。はっきり言って、かっこわるいと思う。でもちょっと欲しい。また売って帰るのかな。
アンプはヤマハDG-80が2台 スペアなのかDG-60が奥に1台
ジミー・ジョンソン:
アレンビックの5弦フレッテッド。ネック横のポジションマークがLEDで光る
アンプはナシでライン直
チャド・ワッカーマン:
セットはDW。オールタムで、8,10,12,14,16くらい いかにもメイプルな音だ。
シンバルはパイステ。ベルが3枚あるのが特徴的だ。