日時：
　02年7月27日（土）
場所：
　渋谷公会堂
メンバー：
　野呂一生(g), 向谷実(key), 鳴瀬善博(b), 神保彰(ds サポート)

　カシオペアを見るのは88年以来だ。この年に神保・櫻井組が脱退し、その後は見ていない。5年前に神保さんがサポートメンバーとして復帰したので、一度は見たいと思っていた。

　チケットは、発売後随分経ってからネットで購入したので席は２階だ。でも、真ん中で通路の後なのでまあまあいいところ。会場も狭いしね。CARTの時に買った双眼鏡も持参したし。しかし会場の年齢層は高い。やはり40才前後かそれ以上が多く、隣に座ったのは70才くらいの婦人だった。30%はアクティブなファン、60%は最近のアルバムを聴いてない昔のファン、残りの10%は神保さん目当てのドラムキッズと推測される。ただのキッズも走り回っており、うるさくてかなわん。

　客電が落ち、SEが流れメンバーが登場する。まずは新譜「Inspire」から「Windy Sunshine」だ。続いてのコーナーは「もしも野呂さん以外がリーダーだったら」で、それぞれが作った曲を３曲ずつ演奏した。神保さんコーナーの１曲目はアルバム「Make Up City」収録の「Ripple Dance」だ。この曲は神保さんの処女作で、ライブで聞くのは初めてだ。向谷がキメをしくじる。２曲目は「4×4」収録の「Mid Manhattan」だ。ああ、懐かしい。この辺でうるうるしてしまうのだった。

　定番のメドレーは２本あって、「90年代メドレー」と「80年代メドレー」だった。前者は「Cyber Zone」から時代に沿って演奏され、後者は「太陽風」から時間を逆行した。昔はのっけから総立ちだったのだが、ここでやっと１階が立ち上がる。非常に残念ではあるが、この80年代の曲がコンサートのハイライトとならざるを得ない。

　このように、会場の受けがいいのはやはり昔の曲だ。88年以前の神保・櫻井時代の曲になると俄然盛り上がる。90年代初期の曲はそんなに悪くないとは思うが最近の曲はちょっとつらい。方法論的に、もう新しいことは出来ないんだろうな。昔の曲をオフィシャルに演奏できるという存在価値しかないのかなと思うと、ちょっと悲しい。

　演奏はうまい。当たり前か。神保さんはどんどんすごくなってる。ドラムソロはほんの３分くらいだったが、トリガーを使ったソロパフォーマンスのコーナーがあっても良かったのにな。野呂さんは相変わらずの音だが、あんまり好きじゃないな。ベースはイマイチブーミーだ。

　「ときめき」からおなじみのイントロで「ASAYAKE」へ。アンコールはリズム体のソロの後に「Fight Man」。しかーし、アンコールの２曲目は新譜からの「In the Memory」だ。会場もイマイチ盛り上がらない。

　昔の曲をたっぷり聴きたいというのが正直なところだ。山下達郎みたいに、アルファ時代の曲だけをやるなんてツアーがあったらいいな。

　日曜日は90年代カシオペア特集で過ごした。また行ってもいいかな。

Set List:
　Windy Sunshine
　The Gate Open
(Mukaiya Medley)
　Once in a Blue Moon
　Previous Matters
　Horizontal
(Naruse Medley)
　Akappatizum
　Circular Dream
　Line and Colour
(Jimbo Medley)
　Ripple Dance
　Mid Manhattan
　Down South
(90's Medley)
　Cyber Zone
　Glory
　Set Sail
　Golden Waves
　Freak Jack
(80's Medley)
　Taiyo-Fu
　Conjunction
　Zoom
　Looking Up
　Time Limit

　Suggestive One
　Cry with Terra
　Tokimeki
　Asayake
encore
　(Drums solo 〜 Bass solo)
　Fight Man
　In the Memory

楽器のコーナー

野呂一生：
　ヤマハの野呂モデル。エフェクターはラック化。彼はギターアンプを使わないんだよね。

向谷実：
　どっかのマスター88鍵、その上にヤマハのモチーフ。他は良くわかりません。

鳴瀬喜博：
　チューンの８弦、８弦アーム付き、５弦フレットレス（セミアコピエゾ）
　向谷コーナーのみフレットレスを使用。他は８弦なんだけど、櫻井時代の５弦の曲はどうしてるのかな。ちなみに、８弦というのはギターの１２弦みたいに復弦になっています。だから、基本的には４弦と同じ音域。

神保彰：
　ヤマハビーチカスタム、ジルジャンシンバル、ティンバレス、電子ドラム、とおなじみのセット。
　スネアがいつもの神保モデルでは無くバーチカスタムの14×3.5。ワンピースのラグにウッドリム。

　ちなみに、ライブを含めレギュラーアルバムは、すべて揃えた。いひひ。しかし、このコレクター癖はどうにかならんのか。(--;)