ライブ

02/8/12 ナニワエクスプレス at スイートベイジル139

日程:
 02年8月12日(金)
場所:
 スイートベイジル139(六本木)
メンバー:
 青柳誠(ts,ss,key), 岩見和彦(g), 中村建治(key), 清水興(b), 東原力哉(ds)

 カシオペアに続きなつかしフュージョンバンドだ。ナニワエクスプレス(以後ナニワ)は80年代前半に活動していたフュージョンバンドで、カシオペア、スクエアとならんでフュージョン御三家と呼ばれていた。(半分うそ)

 たまに企画で再結成していたナニワだが、この夏から本格的に活動を再開するということだ。こりゃ見とかなきゃいかんということで行って来た。

 スイートベイジルは今回が初。きれいな店だ。雰囲気はブルーノートに似ていてキャパは200くらいかな。かなり広めのライブハウスだ。ちなみにブルーノートより安い。ところで139ってなに?

 30分前に入場し、横っちょにあるおひとり様用カウンター席に陣取り、ペリエとパスタを注文。入りは8割くらいかな。やはり昔のファンと思われる中年、もとい、えーと、なんていうか、ま、30代後半から40代がほとんどのようだ。

 ステージは「Sonic Boom」でスタート。ああ懐かしい。「Between the Sky and the Ground」では中村が前に出る。ショルダーキーボードは、昔使っていた「ケンジター」ではないのが残念。ローランドのAX-1だが、昔のままのドライな音だ。「Black Night」のリフで、ギターとのコール・アンド・レスポンス型ソロを終える。キメキメフュージョンの新曲「Eleven」では、青柳のローズソロが圧巻。ベースソロから「Olino」にはいるが、スラップのソロはへたくそだなー。この曲のラストは力哉のソロだ。相変わらずのドラムだ。ほとんど芸風が変わっていない。

 出音だが、ドラムのキックが異常にでかい。で、ベースもブーミー。低音をもっと切ってくれー。昔のナニワの特徴ってベースの音色にあったと思う。なにしろアトランシア・ガーランドっていうキワモノベースだった。中域が出てて、いわゆるファンク=フュージョンのドンシャリサウンドとは一線を画していた。しかしながら、現在はbossaの5弦でかなりドンシャリ。4弦でもっと中域を出した方がナニワらしくていいな。その他はほとんど昔と変わっていない。中村なんかいまどきD-50とD-70の2段積みだもんね。青柳はヤマハの新型モチーフだけど音はローズだ。

 2ndセットは「Oriental Makin' Love」から。岩見が最後のドラムソロからの出を間違える。新曲の「My Lover Soul」で岩見はグレコのES-175を使うが、入手価格が3万だそうで、これはずっとライブのネタになっているようだ。ベンソンのようにスキャットとユニゾンでソロを決める。「Blue Willow」のエンディングでは、青柳がテナーを持って場内を練り歩く。いったんステージに戻るがメンバーに2階も行ってこいといわれる。この間20分。新曲の「Epilogue」では岩見がガットギターを披露。力哉のソロは20分。相変わらずだが、以前よりフレーズの符割りに進化がみられる。「The Koya-Samba」でのりのりのままひとまず終了。

 メンバーがステージに戻るが、清水がドンぺりを持っている。全員がラッパで回し飲みするが、中村はほとんど飲めないらしい。とりあえず1本空けて「Believin'」だ。これがまた聞けるとは思わなかったよな。ううう。2回目のアンコールに答え2本目を持ってくる。半分くらい空けて、「Meteor」だ。前日は「Jasmin」だったらしい。

 大学時代によく行ったバンドで、コピーもしていた。懐かしさはひとしおだ。しかしながら、この「お懐かしバンド」ってのは抵抗がある。「懐かしさ」だけでバンドをやるのは、姿勢としてどうかなと思う。イーグルスとかドゥービーとか。ま、ベンチャーズは除外ね。再結成ブームって、やだったんだよね。やっぱり新しいものを作って欲しいよ。ポール・マッカートニーもビートルズの曲をそんなにやるなっての。とはいえ、昔の曲を聞きたいなという願望は近年大きくなっていることを否定できない。ううう。おやぢになったのかな。達郎やカシオペアの昔の曲をライブで聞くとうれしいもんなー。

 ナニワも新譜のレコーディングに入るということなので、ただのお懐かしバンドとならないようにがんばって欲しいものである。でも、力哉は他で活躍して欲しいな。

 ところで、セットリストを確認しようとCDラックを見たら、「WIND UP」が無い。持ってるつもりだったのに。これってかなり入手困難らしい。ナニワのメンバーがHPを持ってて、そのBBSにヤフオクで1.5万で落とせなかったとあった。結局、カセットデッキを押入から引っぱり出してしまった。

セットリスト:
1st
 Sonic Boom
 Between the Sky and the Ground
 Eleven(新曲)
 Statue of Liberty
 Friends(新曲)
 bass solo〜
 Olino
2nd
 Oriental Makin' Love
 My Lover Soul(新曲)
 Blue Willow
 Epilogue(新曲)
 Manhattan Express
 drums solo〜
 The Koya-Samba
encore
 Believin'
 Meteor

楽器のコーナー
東原:
 Pearl MX 24,12,13(TT),14,16,18(FT) 14×6.5(SD)+Timbales
 相変わらずの黄色い浅胴セット。タムは昔は13,14だったが今はたぶん12,13。ヘッドは当然、表裏ともレモのCS。キックのフロントヘッドには、「なにわえくすたしー」ときたない字が書いてある。
 SABIAN Symbals
 相変わらずのストレート・スタンドのみ、と思いきや、ブームにスプラッシュが1枚。
 で、はだし。
岩見:
 Guitarmanのストラト
 Gibson Les Paul 74年製
 ESP セミアコ ちょっと小振り
 Greco ES-175 fホールはふさいである 3万(笑)
 K.YAIRIのガットギター
 Roland VGA-7
 Fender ツイードのアンプが2台
清水:
 Bossa UJB-5 Custom 5弦でジャズベのちょい変形。PUはソープバータイプ。
 AmpegのSPキャビ アンプは不明
中村:
 Roland D-50とD-70の2段積み。古い機材だ。
 Roland AX-1 ショルダー・キーボード
 音源各種 その中にYAMAHA TX-7が2台。ってこんなのまだ使ってるヒトいるんだな。
青柳:
 YAMAHA モチーフのでかいの 音はローズのみ。
 テナーとソプラノ・サックス

 終演は10:30。最終の新幹線もラビットも間に合わない。帰りは最終1本前の各停だったが、すげー混んでるのな。おやぢどもは酒臭いしあせばんでるし。くっつくなよー。

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Last Update : 2003/11/01