日程:
03年6月7日(土)
場所:
新宿 ピットイン
メンバー
南博(p), 竹野昌邦(ts,ss), 水谷浩章(b), 芳垣安洋(ds)
正式名称は「MINAMI HIROSHI GO THERE!」のようだ。最後に「!」が付くのは、ちとアウト・オブ・デイトかも。音楽のスタイルはなんというか、広義のジャズだ。4ビートにこだわらず、リズムアレンジは多彩で、かといってファンク調ではなく、楽器もすべてアコースティック。ウェザー・リポートのワールドっぽさを抜いて、ややポップにした感じといったところか。ありそうでないスタイルだ。ステージは2セット。オリジナルと思われる曲を中心に構成され、スタンダードはアンコールの「いつか王子様が」を含めて各ステージ1曲づつだった。
オリジナルはメロディー・ハーモニーがきれいで、ピアノのリズムがタイト。ばりばりにバップなテナーと浮遊感のあるソプラノ。リズム体が自由奔放だ。ベースはややトリッキーで、リズムアレンジが絶妙だ。ブルースを1曲やったのだが、気を抜くとアタマどこかわからなくなるポリリズム的パターンでアプローチしていた。しかしながら音数が多いわけではない。対照的にドラムは手数が多い。ブラシや稲穂のようなもの(これなんだろ)を多用し、空間を埋める。ミディアムテンポの曲に、倍テンのアフロのパターンをぶち込む。よくある定番のフレーズはほとんど無く、思うままに叩いているといったスタイルであった。
ちょっと懐かしさのあるメロディアスなピアノに、どジャズのサックス、へんなリズム体という取り合わせで、なかなか楽しかった。CDを買ってみよーっと。
ポンタボックスでピアノを弾いている佐山雅弘さんがちょっと近いかも知れない。でもポンタボックスの曲は結構好きなんだけど、ドラムが好きじゃない。アプローチがむちゃむちゃワンパターンでつまんない。ベースを変態水野さんに戻してドラムを若手に変えた方がいいな。ま、それだと「ポンタ」ボックスにならないけど。
楽器のコーナー
ドラム:
ラディック ピンク・シャンパン・スパークルのセット。20BD,12TT,14FT。12TTはスネアスタンドにセット。シンバルは不明。ああいうダークなハイハットが欲しいな。