ライブ

03/7/13 プリズム +1 at NHK 505スタジオ

日程:
 03年7月13日(日)
場所:
 NHK 505スタジオ(渋谷)
メンバー:
 和田アキラ(g), 岡田治郎(b), 木村万作(ds), ゲスト:新澤健一郎(key)

 久しぶりのプリズムだ。前回はなんと大学時代。場所は京都の磔磔(たくたく)だ。現地で後輩に会い、ギター談義をしている中で、ドリアンスケールってのはどんなのかと聞かれ、彼の持っていたノートにDドリアンスケールを書いた。彼はそのノートを持ってメンバーにサインをもらいに行ったが、ノートに私が書いた「D drian」に「o」が追加されていた。ああ恥ずかしい。

 今回のライブはステージ101、もとい(ってわかるヒトはひと握りか)、セッション505の公開録音だ。このてのやつには初めて来た。はがきで応募するそうなのだが、友人がそれに当たり、誘われたのだ。もちろんタダである。場所は渋谷のNHK内にある、505スタジオというところだ。天井が高く音響がよさそうだ。ここにおおむね200人くらい入れて収録が行われた。拍手の練習をさせられたのが楽しい。番組は基本的に流し録りで、55分の番組を5時ちょうどに収録を開始し、5時55分で完了させていた。ぶつ切り録りの編集ではないんだな。なお、この模様はNHK-FMで、8月3日(日)と8日(金)に放送される予定だ。

 メンバーが登場し、係員によって収録の開始が告げられる。5時ちょうどに番組冒頭のアナウンスが流れると、変則ブルース進行のジャムでステージはスタートした。司会が入り、1曲目が紹介される。2ndアルバムに収められている名曲「Beneath the Sea」だ。ああ、来て良かった。

 和田さんのギターは相変わらずと思いきや、以前より手数が少ない。病気の影響が出ているのだろうか。また、若干歪み量が減り、クリーントーンのコンプが薄くなったと思う。最近アンプをヒュース&ケトナーに変えたのも、要因かも知れない。ベースの岡田さんも比較的抑えめの印象だ。5弦のフレットレスとフレッテッドを使っていたが、リズムがタイトで音価もきれいだ。ソロも音の粒立ちがよい。新澤さんもまとまった感じで全般におとなしい。ムーグの音色がきれいだ。でも、ドラムがあんまり好きじゃないんだよね。リズムが悪いというわけではないが、フレーズは凡庸でスペースが無さ過ぎ。ちょっとうるさい。もう少し手数を整理した方が好みだ。

 会場の出音は思ったほどではない。やや低音が出すぎで、ドラムの分離が悪い。PAにはそんなに気を使ってないのかも。

 ドラムで参加していた「BEAM」(なんと倉沢大樹さんもメンバーだった)というバンドでやっていた「Beneath the Sea」、ベースを弾いていたバンド「OVERTURE」でやっていた「Wind」など、初期の名曲が聴けてうれしい。「Wind」におけるベースのアプローチはかっこいい。オクターブを多用する渡辺健さんとはかなり違う。

 新作に収録されている「元寇」で5時55分を回った。おそらく放送では、この曲の途中でフェードアウトされるのだろう。アンコールは無いかとも思ったが、ちゃんとやってくれた。

 全体におとなしく、ちょっと物足りない。いくべきところはいった方がいいかなとも思う。また、ドラムがキビシイ。若手の生きのいいのを入れたい。渡辺健さんの抜けたプリズムは和田さんのバンドであり、あとはバックでもいい。若い世代から、作曲能力のあるキーボードと元気なドラムを起用すべきだろう。

Set List
 (Blues Jam)
 Beneath the Sea
 Morning Light
 Wind
 Cool Water
 元寇
encore
 Maze


楽器のコーナー

ギター:
 P-Projectの和田アキラモデル。最近、新型になったらしく、ブリッジやピックアップが変更されたそうだ。ピックアップは伝統のEMG SA/Duncan SH-4からオリジナルになったとか。でも、ちょっと遠くてわからない。
 アンプはヒュース&ケトナーのトライアンプ。
 コルグのA2をまだ使ってるのね。私も持っていた。

ベース:
 Vestaxの5弦フレットレス。現在、Vestaxはギター、ベースを作ってない。
 Bossaの5弦フレッテッド。音はフレットレスみたいにアタックが丸かった。

キーボード:
 ミニムーグ、ローズ・スーツケースピアノ、ヤマハのモチーフ、コルグのトライトンなどなど。

ドラム:
 パール カーボンプライ・メイプル。あんまり好きな音でないな。
 スネアはスチールで、ブランド不明。
 セイビアンのシンバル
 ペダルはナイロンベルトで、ツーバスは左足スタートだ。

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Last Update : 2003/11/30