ライブ

04/1/31 チャー(Char) at 渋谷 AX

日程:
 04年1月31日(土)
場所:
 渋谷 AX
メンバー:
 Char(vo,g), Jim Copley(ds), 小島良喜(key), 沢田浩史(b), ゲスト:バーニー・マースデン(g)

 昼間は暖かかったので、防寒装備を少な目にしてしまった。しかし、夜になると寒い。開場時間は6時で10分前に着いたのだが、寒いよお早く入れてくれよおという状況だ。暖をとるためにホットコーヒーを買いに行くと、リハが長引いているようで音が漏れてくる。それがジェフ・ベックの「Going Down」っぽい。なんでこんな曲なのかなと疑問に思うのだった。また、そのために開場時間が遅れてしまい、入場できたのは6時40分頃。こんなくそ寒い中、1時間近くも待たされてしまった。

 整理番号がBの1000ちょい。Aが200人くらいいたようだから、キャパがスタンディングで1500のホールで入場順が1200番目くらい。あんまりいい位置は取れないだろうなと思ったが、やはり端っこの通路で開演を待つのであった。

 「フニクリ・フニクラ」が流れる。これがオープニングのようだ。メンバーが現れると、客がステージに殺到する。続けとばかりにステージ左側5mまで前進した。ラッキー。しかし、前の客がでかくてよく見えないぜ。

 まずはソニック・ブルーのストラトを手に取った。1曲目は新譜「Mr. 70's You Set Me Free」から冒頭の「Save It For A Rainy Day」だ。ギターの音はなかなかいかしてる。声もよく出ている。選曲は「Mr.70's〜」が中心で、さらにジムと作った近年の作品から数曲。古めの曲は少なかった。

 ジムのドラムはゴーストが大きくて、リニアっぽく聞こえる。タイムはどジャストで全体に地味な印象だ。グルーブ感が弱く、あまり好みのタイプとは言えない。TVで見た嶋田吉隆の方がいいんじゃないかという気もする。また、ソロは昔のフュージョンドラマーみたいだった。沢田はピック半分、2フィンガー半分だ。中域がぼやけてよく聞こえないのが残念だ。小島はバッキングに徹しているが、ローズのソロなどで聞かせどころを作る。

 「Jay」でオベイションの12弦に持ち替え、「The Leading of the Leaving」でブルーのムスタングが登場する。「Unexpected」ではなんとテレキャスター。Charがテレキャスを弾いているのは初めて見た。「Heavy Head Wind」ではオクターバーを使ったソロをきめる。ドラムソロの明けは懐かしの「からまわり」。「CastAway」でひとまずステージを終える。

 アンコールはまずインストナンバー「Rainbow Shoes」だ。続いてゲストとして紹介されたのがなんとバーニー・マースデンだ。むちゃむちゃ太ってしまい、おそらく100kgを越えているであろう。そして披露したのが「Going Down」だ。ってことは、こいつのせいで寒い思いをしたんだな。ギター2人で掛け合いをたっぷり聞かせてくれた。バーニーはChar所有のゼマイティスを使い、その音は太い。チャーが弾いたら、同じ楽器でもこんな風にはならないだろうな。2度目のアンコールはもちろん「Smoky」。ラストは意外な「Natural Vibration」だ。

 個人的にはむちゃむちゃ盛り上がってしまった。でも、周囲は意外とおとなしい。Charのファンってこんなカンジなんだろうね。

 Charはかっこいい。ギターを抱えた姿が決まってる。しかしながら、ソロはややワンパターンかなという気はする。ドラムもグルーブが弱い。リズムがぐっと来ない。もう少し引きつけるものが欲しい。選曲もジムに配慮したのか、最近のものばかり。もう少しは過去の名曲も聴きたい。

 ムスタングが欲しいなーと思いながら帰途につくのであった。

Set List
 Save it for a rainy day
 GIRL
 Midnight Eyes
 Underhill Days
 But Your Love Is 4-Eve
 Black & Yellow
 You Set Me Free
 JAY
 The Leading of The Leaving
 Unexpected
 Shipping "fuckin'" Out
 Heavy Head Wind
 B'cuz You Are You
 〜Drum Solo〜
 からまわり
 CastAway
encore1
 Rainbow Shoes
 Going Down
 Pain
encore2
 Smoky
 Natural Vibration


楽器のコーナー

Char
 04/1の雑誌「プレイヤー」にコレクションが写真入りで載っています。

パンダストラト:
 フェンダー・カスタムショップのストラト。ソニックブルー。スプリングのカバーにパンダのステッカーが貼ってあることから、マニアの間では「パンダ」と呼ばれる。最近、メインで使っているようだ。

GRU シェルピンク:
 GRU(Guitars "R" Us)のストラト。このブランドのギターを結構持っているようだ。ムスタングもある。

GRU テレキャス:
 なんと白のテレキャスも使われた。

SLKZ II-MG210
 ギターショップ「サウンド・ロフト」が、Charがデビュー頃に使っていたムスタングをリイシューしたもの。限定6本で、そのうちの1本がファンからCharに渡ったそうだ。青でコンペティションライン入り。ピックアップは、フロントがディマジオのPAFでリアはファットストラト。スイッチはトグルになっている。ムスタングはこの1本しか使われなかった。

オベイション エリート12弦:
 「Jay」で使用

マチレス DC-30,スーパーチーフ:
 アンプはヒュース&ケトナーからマチレスに戻ったようだ。

 足元は見えなかったが、Morleyのワウは私とおそろい。

ベース:
 ほとんどがプレシジョンだが、白とその他数本を頻繁に交換していた。
 ブランド不明の5弦
 アンプはなんだろ。青いの。

キーボード:
 向かって左手にKORG BX-3。その上にRoland VK-8と異例のオルガン重ね。
 右手はKORG SG Pro-XとTrinity。

ドラム:
 TAMAのスタークラシック。22,10,12,13,14,16くらいかな。3タム2フロア。色はシルバースパークル。
 ジムはオープンハンドだから、シンバルの配置が変則。右手にライドがない。

バーニー・マースデン:
 ゼマイティス
 マチレス スーパーチーフ
 なお、このヒトはホワイト・スネイク、コージー・パウエルなどで有名なでぶ、もとい、でぶでぶ、ではなく、ギタリストです。こいつのせいで寒い思いをした。くそー。

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Last Update : 2004/02/09