ライブ

04/4/26 Dream Theater at 日本武道館

日程:
 2004年4月26日(月)
場所:
 日本武道館
メンバー:
 James LaBrie(vo), John Petrucci(g), Jordan Rudess(key), John Myung(b), Mike Portnoy(ds)

 チケットはウドーの先行予約だ。抽選なので申し込み時に確定せず、なおかつ抽選結果の発表が一般発売の後。これってひどいよね。しかしながら無事にチケットをゲット。席はアリーナだ。なお、武道館のアリーナは初めて。

 当日は友人のクルマで移動した。お茶の水でちょこっと楽器屋巡り。その後九段下方面に移動しパーキングに入れたのだが、武道館に駐車場があるのね。知らなかった。場外のグッズ売り場でTシャツを買い、何人かの知り合いと遭遇。たむろった後に会場に入った。

 席はアリーナの中央やや右で真ん中よりやや後。通路から2列目なのでまずまずよく見える。さいたまスーパーアリーナなんかと比べると、ずいぶん狭く感じる。観客は意外と年齢層が高く、子連れもちらほらいる。女性比率も高くおよそ30%くらいか。ステージの楽器には黒い覆いがかけられ、後方に3枚のスクリーンが用意されている。

 10分くらい前から開演前用と思われるBGMが大きめの音量で流され、定刻に終わると、バンドの歴史を紹介したビデオがスクリーンに映し出され、客電が落ちる。ここですでに総立ちだ。5分ほどの上映の後、1曲目は新譜「Train of Thought」冒頭のナンバー「As I Am」だ。

 武道館にしてはまずまずの音だ。ラブリエはダイエットに成功しており、声もよく出ている。マイキーのタイムもいつもよりいい。ギターの音がややじゃきじゃきしているのが残念だ。ピエゾ・ピックアップの音も多用していたが、やはりじゃきじゃき。全般に上が出すぎだろう。また、ベースの音量は相変わらず小さく、アタックはあまり聞こえず低音部として認知される程度だ。

 第1部は最新作「Train of Thought」と前作の「Six Degrees of Inner Turbulence」からの曲が中心の構成だ。ハイライトは、名曲のキメを集めたメドレーだ。「The Dance of Eternity」を中心に、「Metropolis part1」や「Erotomania」などのインスト部が羅列された。なんとリキッド・テンション・エクスペリメントの曲も交えられた。

 後方のスクリーンにメンバーの映像などが映し出される。ちょっと気になったのは、マイキーの映像のタイミングが遅れることだ。ステージからちょっと離れているから、通常は音より映像が早いでしょ。ところが、明らかに映像が遅い。しかし、正面のカメラから取っているペトルーシなんかの映像はオンタイム。マイキーの映像は、ほとんどがセット右に固定されたCCDカメラからだ。こいつの転送が遅いのかな。DVDでは直して欲しい。

 10分の休憩を挟み、第2部はジョン・マイアングがスティックを抱えて登場し、「New Millennium」からスタートした。その後スキンヘッドになったジョーダンのソロへと続く。しかし、ギターのサンプリング音色で早弾きってのはいただけない。今回のキーボードスタンドも、前回同様回転自在なのだが、支柱はパイプによるトラス構造になっている。また、随所でリボンクラッシャーみたいな音などの電子パーカッションが入っており、どうなってるのかと思っていたら、ジョーダンがキーボードで手弾きしていた。

 この日はDVDの収録が入っていた。そのせいなのか、事前にチェックしていた大阪、名古屋の公演のセットと比べると曲数も多く仕掛けも多いので、休憩の時にはお得かなと思っていた。そして、第2部はヒットメドレーになると予想した。ところがどっこい、後半は選曲がマニアックだ。なんでかなーと思っていたが、よくよく考えると過去の映像作品に入ってない曲を選ぶのがスジか。となると前作DVD「Metropolis part2」に収録されている同名アルバムの全曲と、特典映像の「The Change of Seasons」「Voices」「Erotomania」「The Silent Man」「Learning to Live」が消える。過去の映像に収められているヒット曲が消え、露出の少ない1stと「Falling Into Infinity」からの選曲が多くなる。となるとキビシイよね。

 意外と客はおとなしい。こぶし振り上げ率も低い。ここ最近は、周囲より自分の盛り上がり度の方がいつも高い。全体にもう少し盛り上げたいな。

 ラストは「Pull Me Under」。プルミーかよ、という雰囲気が会場に流れたのは気のせいか。アンコールは新譜から「In the Name of God」だ。最後まで予想外の展開だった。

 演奏は3時間に及び、ちょっと疲れたけれど楽しめた。

Set List
1st
 As I Am
 This Dying Soul
 Beyond This Life
 Hollow Years
 War Inside My Head
 The Test That Stumped Them All
 Endless Sacrifice
 (Instrumental Medley)
  The Dance of Eternity / Metropolis part1 / Erotomania / A Change of Seasons
  / Ytse Jam / Paradigm Shift (Liquid Tension Experiment) / Universal Mind (LTE)
  / Hell's Kitchen
 Trial of Tears
2nd
 New Millennium
 (keyboard solo)
 Only a Matter of Time
 Goodnight Kiss
 Solitary Shell
 Stream of Consciousness
 Disappear
 Pull Me Under
encore
 In the Name of God

楽器のコーナー

ギター:
 ミュージックマンのジョン・ペトルーシ・シグネーチャー
  緑の6弦、銀の7弦、「Solitary Shell」では青ラメダブルネックの12弦側を使用。
 アンプはブギーのハズ。

ベース:
 ヤマハのジョン・マイアング・シグネーチャー 銀 6弦
 スティックも登場

キーボード:
 カーツウェル K2000+回転スタンド
 派手にリボンコントローラーを使う

ドラム:
 MAPEXの3バス2スローン(笑) 巨大セット
 イスが2つあって、右と左で違う音を楽しめるというセット。かなり頻繁に左右の位置を移動していた。これって演奏的にはネガティブな要素が多いと思うけどな。
 今回はタイムが結構良かった。いつもに比べてよれが少ない。

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Last Update : 2004/04/27