日程
　2004年7月31日(土)
場所：
　クラブチッタ川崎
メンバー：
　和田アキラ(g), 木村万作(ds), 岡田治郎(b)
ゲスト：
　渡辺建(b,vo), 森園勝敏(g), 中村哲(ts,ss), 新澤建一郎(key), 石黒彰(key), 中島オバヲ(perc)

　"PRISM Homecoming 2004"と題されたライブに、渡辺建も出るということで行ってみた。昔のメンバーが集まって昔の曲を演奏するという、最近多いパターンか。

　クラブチッタは初めてなのだが、周辺はなかなかおしゃれ。昔の川崎のイメージでは無い。ホールは直方体。キャパは座席有りで400程度か。年齢層は当然ながら高い。ビデオカメラが入っており、CSでの放送のみならずDVD化されるそうだ。

　客電が落ち、メンバーが登場。石黒のサンプル・アンド・ホールドがちょっと・・・なSEから、和田による「Beneath the Sea」のイントロのアルペジオが流れる。背筋がぞくっとするよ。続いて森園・新澤が登場し「Morning Light」。この曲を聴くと涙が出そうになる。ってホントに。森園のラフなギターが相変わらずだ。そして、ローズでのルバートから「Love Me」。コンガのソロからアップテンポ部に入るアレンジが施されている。

　音量がちょっと大きすぎて、楽器の分離が悪い。こんなに出さなくてもいいのにな。和田のギターも高域がきつい。全体に音は硬めだ。

　和田・森園組のデュオと森園の曲をはさんで、渡辺建が登場し、意外にも渡辺のボーカルをフィーチャーした「The First Sky and the Last Sea」が演奏された。こんなのが聞けるとは思わなかった。音響がイマイチなのが残念だ。

　岡田の堅実な演奏が光る。音もいい。新澤のプロディジーもいい音を出しており、ソロもかっこいい。

　ラストは「Unforgettable」。この曲は「Overture」というバンドでやっていた。そのときはベースを弾いていた。リズムの悪いギターで、イントロが合わず苦労した思い出がある。ああ、懐かしい。しかし、フレットレスは最近ほとんど弾いてないな。テーマは渡辺と岡田が交互にとる。

　アンコールは、まず新しめの「Cycles of Life」。続いて全員が登場してこれまた意外なファンクナンバー「Back Street Jive」だ。オリジナルは、青山純のドラムも相まってすっきりとしているが、ちょっとじゃかまし目の「合奏」になってしまった。

　ここんとこのプリズムは、おなつかしイベントが多く、ちょっとなーという気はする。ともあれ、昔の曲を聴きたいのは事実。でも初期の曲は、ファンク色の薄いポンタや鈴木リカの方が合ってる。岡田のベースも含め、もうちょっと緩い方がプリズムっぽいと思った。

　久米大作が来て「風神」をやってくれればな。

Set List
　Beneath the Sea　　　　　　　 （和田、木村、岡田、中村、石黒、中島）
　Morning Light　　　　　　　　 （和田、木村、岡田、森園、新澤）
　Love Me　　　　　　　　　　　　（和田、木村、岡田、森園、中村、新澤、中島）
　guitar duo　　　　　　　　　　 （和田、森園）
　Lady Violleta　　　　　　　　　（和田、木村、岡田、森園、石黒）
　The First Sky and the Last Sea（和田、木村、渡辺、新澤、石黒）
　Tremblin'　　　　　　　　　　　（和田、木村、渡辺）
　Cool Water　　　　　　　　　　 （和田、木村、岡田、中村、新澤、中島）
　Spanish Soul　　　　　　　　　 （和田、木村、岡田、森園、中村、石黒、中島）
　KARMA　　　　　　　　　　　　　 （和田、木村、岡田、森園、新澤、中島）
　Unforgettable　　　　　　　　　（和田、木村、渡辺、岡田、新澤、石黒）
encore
　Cycles of Life　　　　　　　　 （和田、木村、岡田、新澤）
　Back Street Jive　　　　　　　 （全員）


楽器のコーナー

和田：
　Saijo 和田モデル。ウィルキンソンのブリッジに、圧縮で使うスプリングが特徴。
　Saijo? ストラトもどき、３ピックアップ、セミホロー。森園とのデュオのみで使用。ピエゾの音だった。
　アンプはヒュース&ケトナーがずらり。
岡田：
　Bossaの５弦。フレッテッドとフレットレスの２本
　Quantumのベースアンプ。これってヒュース&ケトナーなんだ。知らなかった。
　出音はクリアでなかなか良かった。
木村：
　Pearl CM カーボン・プライ・メイプルのセット。
　SABIANのO-Zone Crashが目を引いた。こんなの使ってるヒトいるんだな。
　このヒトのドラムは、あんまり好きじゃない。
森園：
　白/ローズのストラト。
　Gibson Explorer ボディのケツが切ってありゴールドパーツという、いわゆるクラプトンタイプ。
　「KARMA」ではアコギを使用。
　相変わらずのへたうま。
渡辺：
　YAMAHA TRB ジョン・パティトゥッチ・シグネーチャー（６弦）のフレットレスが２本。
新澤：
　３段の上から、Moog Prodigy、YAMAHA MOTIF ES7、MOTIF8。左脇にKorg TRINITY。
　プロディジーの美しい音に比べて、MOTIFのローズはちょっとなーというカンジ。
石黒：
　YAMAHA EX-*、YAMAHA エレピ、その他
　これまたピアノの音はしょぼかった。会場の音響のせいかな。