日程:
05年8月11日(木)
場所:
六本木 サテンドール
イベント:
Tributo to Michel Camilo
メンバー:
深井克則(p), 高橋ゲタ夫(b), 岩瀬立飛(ds)
「Tributo to Michel Camilo」ってことだから、当然ミシェル・カミロの曲をやるのだろうということで行ってみた。しかし、このピアノは知らない。
会場はほぼ満員。よく入ってるね。100ちょいかな。
曲は思った通り、初期の名作「In Trio」「Why Not?」から多くが選ばれている。深井(以下敬称略)も言っていたけど、本人はこういう選曲はしない。フツーは近作を中心に名曲をちょっと混ぜるということになるだろう。実際、ブルーノート東京での04年のライブも、そんなカンジだった。てなわけで、かなりオイシイ選曲になった。
「In Trio」「Why Not ?」はデイブ・ウェックル様の出世作でもある。ここでのドラムはクールで非常にかっこいい。さらに、ベースはアンソニー・ジャクソン。ラテン・フュージョンとしては、世界最高峰の作品だ。また、ブルーノートでのクリフ・アーモンドが素晴らしかったんだよね。それらとの比較になると、いささか苦しくなる。
ミシェル・カミロは曲のかっこよさとリズムの良さが売り。ソロは、ま、本人もそれなりだ。で、深井のピアノはまずまずだった。リズムもいい。ピアノの音もブライトでそれっぽい。しかし、ベースはちょっとねばっこすぎか。で、ドラムは、かなりばさばさ。デイブ様やクリフって、音がくっきりしていてパルスがはっきりしている。岩瀬のドラムはオラシオ・エルナンデス系か。フレーズをたたみ込むというカンジだった。ミシェルもオラシオを起用してるんだよね。でも、ワタクシの好みはデイブ=クリフ型。もちろん岩瀬もうまいんだけど、ちょっとフレーズに華がない。もっと間を生かした方がいい。音を詰め込みすぎなんだよね。できれば、クリフみたいに叩いて欲しい。
ステージは1時間×2。バラードは深井の曲だった。
こういったラテンチューン、やはり踊りたいところだ。深井も客をあおるのだが、立つ者はいない。最後の曲は早めに支払いを済ませ、レジの横で踊るのだった。
やはり生を見ると、勉強になるね。
楽器のコーナー
ドラム:
ノーブル&クーリーのセット。シンバルはジルジャン、パイステ、セイビアンの混成。エンドースしてないのかな。詳しくはこちらへ。
右手のマッチドは、親指がずいぶんはずれるな。
ベース:
いつものVESTAX 5弦