日程:
2005年10月29日(土)
イベント:
ヤマハドラム放題2005
場所:
泉ガーデンギャラリー(南北線六本木一丁目直結)
メンバー:
神保彰(ds), 則竹裕之(ds)
前回のSynchronized DNAレポートはこちら。ちょっとキビシイとか言いつつ、また来てるワタシ・・・。
今回のライブは、ヤマハドラム放題2005というイベントに付随したものだ。このイベント、昨年は恵比寿ガーデンプレイスで開催され、この時にSynchronized DNAがデビューしている。ドラマーが対象のイベントの一環でもあり、今回はライブ&クリニックということになっている。
J's J Planetsのライブが終わってからソッコーで会場に向かう。「南北線六本木一丁目直結」ってことならギリギリ間に合うな、と思いきや、改札から会場までが結構遠い。滑り込んだときには1曲目が始まっていた。
ギャラリーというくらいで、通常は個展などが行われるのだろう。多目的スペースにステージが組んであり、ドラムセットが2台並べてある。
オープニングは神保さんの新曲「Shake Shake」だ。基本的に、セットリストはモーション・ブルーの時と同じ。クリニックがある分、若干はしょってある。「淀屋橋ブルース」という名称がどうやら固定したらしい曲では、スティック・クリック、ハイハット、シンバルミュート、キックの符割が巧妙で、かっこいい。と、前回も書いたが、今回はさらにグレードアップされ、シンクロ度が上がっていた。
音は思ったより良かった。ある程度、音響のことも考えられて作られているのだろう。
クリニックでは、トリガーシステムの紹介。それから、客席中央に背中合わせにセットされたヒップ・ギグ2台で、デモ演奏が行われた。神保さんのヒップ・ギグは特注のホワイト・スパークル、ラメ5倍増し。ピラミッドというバンドのレコーディングにも使われた。まずは以下のようなパターンが提示された。
HH:●○●○●○●○ ●○●○●○●○ ●○●○●○●○ ●○●○●○●○
SD:○○○○●○○○ ○○○○●○○○ ○○○○●○○○ ○●○○●○○○
BD:●○○○○○●○ ○○●○○○○○ ●○○○○○●○ ○○○○○○○○
Synchronized DNAの基本は以下の3パターンであると説明があった。
1) ユニゾン:2人で同じコトを叩く。
2) シンクロ:2人が互い違いに叩いてリズムを作る。
3) ソロ: 片方がソロ、片方がバッキング。
これを先のリズムパターンを用いて説明した。まず、ユニゾンでパターンを叩く。続いて、先のパターンをどちらか1名が、ハイハットをキープしたままキックとスネアの両方を前や後に8分、16分とずらして演奏した。これがシンクロ。いわゆるスリップ・ビートだ。さらにはユニゾンでずらしたりしていた。さらに、交互にソロを取った。これがなかなかかっこいい。特に神保さん。明確に神保フレーズ。これをDVDで出して欲しいな。
この後、Q&Aに入った。まずは、あらかじめ受付で集めた質問に対して答えた。しかーし、この2人はインストラクター向きでなく、ほとんど参考にならない。神保さんが、スティックを強く握らないことを説明していた時だ。リバウンドをチェックするやりかたがある。叩いた後にグリップをゆるめて、スティックが返ってくるのを確認するという、比較的メジャーな方法だ。これを、右手にマイクを持って左手でやったのだが、なんと、うまいこといかなくて、マイクを持ち替えて右手でやった。おーい、それでいいのか。ま、神保さんはフレンチだもんな。また、ステージであがらないコツはという質問に対して、神保さんは以前音楽学校のクリニックで「シンバルスタンドにぬいぐるみでも付けたらいかがでしょう。わっはっは。」と答えてひかれたことがあるそうだ。その反省から、本当にぬいぐるみをぶらさげている。ひつじんぼというそうで、1号から3号まで3匹いる。ポプリ内臓で、アロマテラピー効果も狙えるらしい。その後、会場からの質問にこたえてQ&Aは終了。
ま、演奏はともかく、トークが結構おもしろい。
ヒップ・ギグのデモが良かった。こういうシンプルなやりかたで、神保さんとかデイブ・ウェックルとかヴィニー・カリウタなんかの演奏が聴きたいな。
相変わらずドラマー以外のヒトにはお勧めしません。
Set List
Shake Shake
The Age of Communication
Synchro Mambo
DNA Express
Bridge Over Troubled Water
(Hip Gig Demo)
淀屋橋ブルース
Rumba DNA
Rockin' It Up
Mind Reborn
(Q&A)
Synergy
則竹:
YAMAHA Birch Custom Absolute Nouveau
BD:22x16, TT:8x7, 10x8, 12x9, 14x12, 16x14 色はアップル・スパークリング・フェイド。
スネアはメインがブラス 13x5.5。サブに12x4のピータ・アースキン・シグネーチャー。
ジルジャンのシンバル。ドラマーから見て左から、20 Kチャイナ、6 Kスプラッシュ、16 Kコンスタンチノープル・クラッシュ、8 Kスプラッシュ、20 Kカスタム・ドライ・ライド、18 Kコンスタンチノープル・クラッシュ。通常、ライドは20 Kコンスタンチノープル・ミディアム・ライドなのだそうだが、この日は気分でKカスタムにしたそうだ。コンスタンチノープルだとカップの演奏がつらい。
神保:
YAMAHA Oak Custom Absolute Nouveau
BD:22x17, TT:8x7, 10x8, 12x9, 14x12, 16x14 色は神保カラー。ホワイト・スパークルのラメ5倍増し。
スネアもOak製13x7の新型神保モデル。フルセット+スネア=596,400えんで限定販売中。お求めの方はお早めに。スネアだけでも買えます。
もちろんティンバレスもセット。
ジルジャンのシンバル。ドラマーから見て左から、9スプラッシュ、17クラッシュ、11スプラッシュ、20ライド、15Azuka Latin Multi Crash、19チャイナ、19クラッシュ。
アズーカを除くすべてのシンバルがハイブリッド(真ん中へんがブリリアント仕上げでレイジング(溝きり)無し、周辺がレイジングあり)仕様。来春発売されるそうだ。
ドラムのケースだが、則竹さんはヤマハのファイバーケース、あのグレーのヤツ、を使っているのだが、神保さんはハードケースというブランドのケースだ。ヤマハが代理店をやってる、黒いPP製。なんでかな。