ライブ

06/8/16 土岐英史 4 at お茶の水 NARU

日程:
 2006年8月16日(水)
場所:
 お茶の水 NARU
メンバー:
 土岐英史(as), 森下滋(pf), 安カ川大樹(b), 大坂昌彦(ds)

 恒例のラーメン屋探訪は、小川町のつじ田。つけめんをいってみたが、なかなかうまい。お勧めできる。

 ピアノの前のカウンター席に案内された。開演時間にはほぼ満席だった。空調が不調で暑い。とにかく暑い。

 曲は土岐さんのオリジナルがほとんどだと思われる。スタンダードは「Night and Day」と「My One and Only Love」の2曲のみ。1時間ずつ2ステージの構成だった。

 土岐さんといえば、トキ・クラブ、チキンシャック、山下達郎。フュージョンのイメージ。演奏も、バップぽいフレーズからほらほらほらとアウトフレージングへ。昔のマイケル・ブレッカーみたい。そこが予期できちゃう。もちろんうまいのだが、いまひとつ面白味に欠けるなーというカンジだった。

 大坂さんといえば、前回とはうって変わって唄わないドラム。フロントとからまない、現代的なフレージングだ。さらにかなりのオン・トップ。土岐さんは比較的ジャストなんで違和感が少ないが、ピアノが後ろなのでピアノソロはえらくスリリングになる。きもかっこいいリズムだ。この位置で走らないんだもんな。すごいよな。しかし、2ステでは暑さで消耗したのか、だんだんとジャストに降りてきてしまっていた。まあ、どんなアプローチでもかっこいい。さすが日本一(私が認定)のジャズドラマーだ。ちなみに3日前にはベースが同じ安カ川さんでドラムが小山太郎さんというライブに行っている。随分印象が違う。きもかっこいい大坂さんと、とにかくパルスの強い小山さん。いろいろ勉強になるね。

 ピアノも初。ぼそぼそしたタッチで、同行者はモンクみたい、と評していた。ちょっとタッチが弱いかな。なんて思ってたら、テレビで三味線奏者と共演してるよ。ああびっくり。

 で、ベースは淡々と弾くと。(笑)しかし、ピッチがいいよね。

 1ステはかっこよかった。緊張感にあふれクールな演奏だ。しかし暑さのせいか2ステはちょっとぺたっとした印象だった。

 この日は池袋泊まり。翌日は美術館ツアーだった。


楽器のコーナー

ドラム:
 SONOR Lite Rosewood 18BD,12TT,14FT
 Zildjian K Pre-Aged Dry Light Ride 22(シズル付き)
 Zildjian A Zildjian and Cie Vintage Ride 20(シズル付き)
 
 店のセットは、ずっとソナーのフォニックだと思っていたのだが、よく見るとライトなのね。外装がローズウッドだから、フォニックだと決めつけていた。よく確認しなきゃ。(熊田曜子風で)
 スネアはヤマハのメイプルカスタム・アブソリュートにウッドリム。14x5.5 で、これがいつものヌーヴォー・ラグではなく、アブソリュート・ラグなんだよね。06年8月号のドラマガに掲載された大坂さんの楽器特集にこのスネアは無いし、使っているのを見たことが無い。店のかな。
 シンバルは、これまたドラマガに載っていないヤツ。店のかな。ちゃんとレフトサイド・ライドを使って欲しいな。おそろいで買ったんだから。
 ピーター・アースキンのスティック・ケースは持ってきていた。ひょっとすると、自分のはこれだけか。
 レガートは、大きく分けて2種類の方法を使い分けていた。
1) 手首は右にひねり気味で、手首は回外。親指をかなり出して、人差し指は第二関節と第三関節の間でホールドする、グレッグ・ハッチンソン風。
2) モーラー。手首の回内を使い、握らないで指を伸ばすK's Music風。
 1)の方がオン・トップなカンジがするんだけど、どういう意図なのかはよくわからない。
 ブラシの奏法も多彩だし引き出しも多いし。さすが日本一(私が認定)。

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Last Update : 2006/08/16