ライブ

06/12/9 大坂昌彦 4 at 宇都宮 英国屋

日程:
 06年12月9日(土)
場所:
 宇都宮 英国屋 2Fスタジオ
メンバー:
 大坂昌彦(ds), 熊谷泰昌(p), 川嶋哲朗(ts), 井上陽介(b)

 宇都宮に英国屋というアンティークショップがある。そこの社長がジャズファンで、ドラムも叩く。彼は大坂昌彦さんのファン。で、大坂さんを宇都宮に呼んでライブを開催している。いいよねー。自分が好きなミュージシャンを呼んでライブが出来るなんて。

 前回のレポートはこちら。

 友人から、彼女の友人がこのライブに行きたいそうなのだが場所がわからない、ということで問い合わせが来た。それでこのライブがあることを知った。ま、ライブは社長の道楽で、観客は本業の客だけでもいっぱいになってしまうのだろう。広報活動は英国屋と、となりのカフェでの告示のみ。なかなか知り得ない。

 会場は戸祭にあるアンティークショップ英国屋の2階だった。カフェはせまくて、そんなとこでライブが出来るのかということだったが、そこじゃなくてちょっとしたスペースがあるのね。30畳くらいかな。しかーし、グランドピアノはどこから入れたのだろう。

 観客はおよそ50名くらい。ほとんどは、店のお得意さんだと思われる50代以上の熟年カップルだ。おそらく、普段はジャズを聴かない層だろう。でも、今回は40歳以下が10名くらいはいたね。自分の位置は大坂さんの左ななめ前2m。

 川嶋さんは太ったな。

 オープニングは前回と同じくブルースナンバー「Straight No Chaser」だ。もちろん前回のセットなんか覚えてないだろうけど。ま、客も覚えてないだろうけど。(笑)

 スタンダード中心の演奏だ。前回も書いたが、なかなかいい。「Scene of Jazz」っていう、四季にちなんだスタンダードをピアノトリオで演奏する企画があり、大坂さんが参加している。そちらはスタンダードでもかなり聞きやすい、というか、一般聴衆にとって耳障りにならないようなカンジになっている。ここでのスタンダードはそれとはかけ離れており、結構いなたいサックスがフィーチャーされた激しい演奏だ。ジャズはおしゃれなんていうイメージはなく、ハードな黒人音楽であった。でも、まわりのおじさんおばさんも、それなりに受けていたね。

 リズム体の読みはすごいね。素晴らしいコンビネーションだ。サックスは超バップから入ってどこかに行ってしまう。ピアノは若干線が細いカンジもあるけど、リズムがいい。「Autumn Leaves」はビル・エバンス風でということだったが、そのままだった。

 ドラムソロも、いつもより歌うソロだった。参考になる。

 てなわけで、大坂昌彦・プレイズ・スタンダード、あいかわらずいいカンジだった。

Set List
1st
 Straight No Chacer
 Alone Together
 My One and Only Love
 Bolivia
2nd
 Autumn Leaves
 Up Jumped Spring / Freddie Hubbard
 I Thought About You
 Oreo
encore
 My Funny Valentine

楽器のコーナー

ドラム:
 Gretsch (Stopsign Badge 70's) 18BD, 12TT, 14FT
 グレッチの70年代のセット。ストップサインと呼ばれるバッジが付いている。色は黒。ヘッドはもちろんコーテッド。このセットは社長のものだそうだ。昔っぽい音で、ポプラも入ってるぜという感じ。しかし、大坂さんのメイプルカスタムもメイプルっぽくないんだよな。タッチなのか?
 スネアは Ludwig LM411 Supersensitive 14x6.5
 ラディックの6半のスーパーセンシティブ。わりと珍しいかも。これはスイッチがオフにしづらい。レバーも使いづらいし、オフでもスナッピーが当たったりする。ジャズには使いづらいかも。
 シンバルは自前。右にZildjian K Custom Dry Left Side Ride 22(シズル3個)。左にZildjian K Constantinople Medeum Thin High Ride 22、ハイハットはKジルジャンのオールドらしい。今回はレフトサイドをちゃんと(?)右で使っていた。この辺は、前回の記事を参照して下さい。
 スティックは自身のシグネチャーで、メイプル製。
 スティック・ケースは、ワタクシも持っているヤマハのなんとかスタンディングケース。組み立てると台になって、上にスティックやブラシが置ける。大坂さんは時計とブラシを置いていて、スティックは上に置かない。フロアに置くんだったらそっちに置けば、と思うけど。

ベース:
 1800年代のドイツ製だそうだ。アンプはPolytone、ミニブルートの3か4。

近くだったので細かいハナシ:
 ハイハットだが、テンポがおそいときのアクションは、と説明しようと思ったが文字ではキビシイので割愛。開くアクションは徐々に開くことだけ書いておこう。前の裏拍で一気に開けるヒトが多い気がする。
 テンポが速いときのフェザリングは裏。ってフツーかな。
 レガートは、ほぼ100%親指が上の、どフレンチ。以前より指を使うようになった。
 ブラシのスイープはあまり人差し指を使わない。ほとんど使わない。左手の甲は、あまりかぶらない。
 クローズリムショットだが、オープン奏法(叩いた後離す)を多用していた。今まで気付かなかった。

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Last Update : 2006/12/09