ライブ

07/2/15 ハクエイ・キム 3 at 吉祥寺 メグ

日程:
 07年2月15日(木)
場所:
 吉祥寺 メグ
出演:
 ハクエイ・キム(p), 生沼邦夫(b), 小山太郎(ds),

 今年の初ライブ。遅かったね。

 場所も初のメグだ。ここは、もろにジャズ喫茶だな。オーディオセットは総額2000万ということだ。珍しいホーンのスピーカーが、左右高低の4本鎮座している。色は真っ赤。ホーンって周波数特性はどうなのかな。
 
 観客は女性7名+ワタクシ。2ステからおじさん1名、2ステ終了後女性2名で、計11名。伯英氏はけっこうイケメンなので、その女性ファンが主体なのだろう。

 フォームが変則な知らない曲でスタート。ピアノは音価が長くなめらかで、適度にバップ。リズムの山谷がかっこいい。反復型フレーズの折り返し点がうまくアレンジされている。小山さんいわくキース・ジャレット。確かにちょっと似てるかもね。キース・ジャレットにコンプレッサーをかけたようなイメージ。でも、タッチはしっかりしていて、音も通る。タイムも良く、小山さんもかなり誉めていた。

 ベースもアプローチがかっこいい。「Straight No Chaser」での間を生かしたフレージングは良かった。しかしながら、ちょっとピッチが悪いのが気になる。なお、栃木在住で、自治医大から都内へ通っているそうだ。
 
 ドラムは相変わらず変幻自在、縦横無尽。素晴らしい。

 ステージの合間に小山さんと話す。レッスンの時にジミー・コブを推奨されたので、ジミーのドラムについて語り合う。レガートのタイトさとスネアのルーズさが、別人ですよね。あのパルスを1曲キープできるのがすごいな。とかとか。小山さんいわく、ああいった演奏も使う使わないに関わらず出来るようにした方がいいと。いいドラマーは、どんなスタイルでもできるヒトが多いようだ。自分の演奏では使わなくても、そういったテクニックを身につけることで幅が広がると。そういった観点で音楽を聴くと、どんなドラマーからもいい所を見つけられると語っていた。インディーズのロックを聞いても、お、これいいじゃん、って思うそうだ。

 なるほど。

 ところで、ピアノがキースだから、ポール・モチアンみたいにアプローチしようかな、と小山さんは言っていたが、ポール・モチアン時代のキースって全然聞いてない。買わなきゃ。

 ということで、ハクエイさん、おすすめです。

Set List
1st
 Loud-Zee
 Time Remembered
 When You Wish upon a Star
 Straight No Chaser
2nd
 Spiral Dance
 Someday My Prince Will Come
 Invitation
 In the Wee Small Hours of the Morning

楽器のコーナー
 Slingerland 20BD,12TT,14FT
 ハコのドラム。オレンジ・グラスのセルが巻かれた古いセット。ラグが中央に1個あって、トップとボトムから長いボルトが出ているタイプ。昔の普及品はこんなカンジ。ラグから察するにスリンガーランドだけど、違うかもね。タムホルダーは現行のヤマハ。
 SONOR Signature HLD-593 14x4
 istanbul Mehmet Heavy Crash 17, Mehmet Flat Ride 20, Hi-hat Heavy (top) / Medium (bottom) 14
 ハコがハコなので、ドラムの音量は控えめ。でも、芯のある音が出るんだよな。
 今回はかなり自由奔放。最後の曲ではへんなリズムの取り方をしてて、4分の3連取りかなーとかいろいろ考えていたが、後で聞くと、フリー、だそうだ。うが。
 バースはいつもよりバップっぽかった。
 久々にホットロッド登場。

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Last Update : 2007/02/15